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やべえ記憶辿り

日記

7/18

ルート1号線をムーンウォークしていた自分にはもう追いつけない。
あの頃の自分は、ムーンライトながらを追いかけてはるばるこの地にやって来ていた。
結局私はムーンライトながらに追いつけなかったので、歩いて芦ノ湖までやってきていたわけだ。

途中立ち寄った小さな集落や、沢、夜中のセブンイレブン、なんてことのない踏切、白みがかった朝焼けの空に悪態をつきながら希望の眼差しを向けた観光バス停、永遠と続く下り坂、、、あと地元の走り屋たち。そんな彼らを追いかけて、今日はバイクでやってきた。
あああったあったと感激しながら走っていたが、あの頃は明日のことなんか何も考えないでただひたすらに歩いていたことをいつの間にか思い出していた。

あの頃の自分は、自分がまたここに来るだろうとは思ってすらいなかったはずだ。
ヒグラシが鳴く湖畔に腰掛け、ウシガエルとは違うくぐもった鳴き声を聞きながら、あの頃とまったく同じことを、何かを得て何かを失った自分がすぐそこにいるなんて考えもしなかった。

すぐ隣の席には大黒様が座っていて、えくぼを朗らかに開いた顔で大笑いして固まっている。あの頃の自分は知り得ない世界の住人だ。

あの頃の自分がすぐ近くのルート1号線で、10キロくらいのカバンを背負ってムーンウォークをしている。
今の私は、風呂道具しか入っていないカバンだけを担いでふらっとやってきている。
あの頃の私はここまで来るのに一晩かかった。
今の私はここまで来るのに30分で来た。
あの頃の空はもう明るかった。
今の空は真っ暗だった。
今の私は時速100キロを出せるのに、私はもう私に追いつけない。


閑話休題

箱根の「箱」は、カルデラ湖の広がる火山口のことを指しているらしい。
かつて芦ノ湖は、この2倍の広さだったらしい。
箱根は活火山なのだろうか?



午前2時46分
追伸

ガスがすごくて裏箱根街道的なところに迷い込んだ感がすごい。
道が細すぎ。暗すぎ。何も見えない。
突然道端に現れた幼神供養神社ってなに?
今逃げ込んできているセブンイレブンは本当に実在してるの???
インターネットに接続できないんですけど?

追伸の追伸

お香のにおいがすごい。


午前3時44分ついついついしん
カルトの施設でした。

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