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これじゃないこれじゃないと思いつつ、またいつもの自己嫌悪の泉に手を出してしまった。
揺れる泉に顔を映すと歪んだ自分の顔が見えてとれ、それをむちゃくちゃにしたくて手をかざすと水面の向こう側の自分もこちらの自分を無茶苦茶にする。
そうして出てきた水滴の一つ一つが離れていって、また集まって、離れたと思ったらまた集まって、徐々に徐々に形になって、その水滴が小さくもだんだん形になっていく。
この泉は自分を映す鏡ではあるが、誰かを映す鏡ではない。
この世界には自分しかいないが、自分しか映さない鏡は世界を映すことはできない。
泉の奥を覗いてみても透明過ぎる水の中ですらそこが見えず、光すら届かない永遠のように深い水の底には、やっぱり何もいないのだろうか。
何かがいる。表面で自分を嘲笑っている歪んだ自分の鏡像は比較的浅い自分自身で、底の奥にいるのは何かとんでもなく大きな化物が。
言葉も意思も通じない、大きな怪物が眠っている。
そのまま眠ってい続けてくれ。
私はただ釣りがしたいだけなんだ。
いや違う。
私は舞台で踊りたかったんだ。
ここに白紙の招待状がある。
でも分かっている。この招待状は、自分が自分を騙すために作った手作りの偽物だって。
そもそも私は踊れないし。
何だったら、町の人たちとコミュニケーションをとる共通言語も持っていない。
ああ、また道に迷ってるんだな。
なんでこんな所に来てしまったんだろう。
(日本語訳:幼女物、がんばって書いてます)