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悪夢の行列(筒井康隆の散文なんて誰でも書けると思い込んでいる誇大妄想患者の夢の国)

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狂気。
散文。偽りの彷徨感。

夜に照らされたる純然乱舞の原油高は、いかに高貴の薫りを醸し出すもその雫は一滴も残ることはなかった。
されば空虚なCD-Rが書き込むことができても読み込むことができないのと同じく、この世のバーボンウィスキーは更地の海へと還っていく。
さながら腐敗した鯨のハラワタが膨れていく様と同じ公共機関である。

我々人間の姿をした車の旅人は、春のようなお台所世界に恥を以て挑むべきであろう。
真の猿であるならば、自らの空虚に油をもって火を注ぐべきであり、いつぞやのイカ娘も蒙昧な眼(まなこ)を打ち開いて米俵を解きほぐすものである。

人生の先頭が電波を同じくする電子冷蔵庫なれば、その後を行く電子レンジは機械加工された馬と鹿でなければならない。


自らは風船か?

それを説かれるのはこの世の真実を知る蜜蜂だけであり、己の名前を語るクトゥルフだけが深淵を覗くものである。

自らは何者か?
夜はそれらを答えず、花開いたブロッコリーは狂気の皮肉を歌うだろう。

内なる小学三年生はいつしか大きな冷蔵庫となり、三角定規は脾臓と肝臓の癒着を以て自らの小ささに絶望する。

自らは何者か?
日本列島の特大餃子は中国大陸の前に縮小を始め、狂った歯車は正気を肉団子にしてコンデンサーにすべし。
そうでなければならないのだ!
そのようでなければならない夢を見るのだ!

血管を膨らませる自殺行為!
私たちは一丸となって、この悪夢の行列を最後まで見届けなければならないのだ!!





私は一人なのだ。

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