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聞く。
知る。
伝える。
思う。
数々の表情を持ち無表情に行進するスーツ姿の人々供が、四角い能面を左右に揺らしまるで酒に酔っているかのよう、あるいは、大地に酔っているのか自分に酔っているのか、自分自身の立ち位置もままならない様子であちらへふらふら、こちらへふらふらとたどたどしい。
表情はそれぞれ、もっともらしいことを言うか語るかそれとも体の姿勢で表現しようとするのか、だが彼らは一向に話を語ろうとしない。
無数の彼らは立派なスーツを着た美男子然としたすらりとしたご様子ではあったが、その中身は空虚であった。
混沌とした彼らのパレードは永遠に続くようでもあったが、まるで今すぐにでも消えてしまいそうな、矛盾をはらんだ大行進であった。
パレードだろうか。
だがその列に組み込まれている大騒音はすべて壊れた家具や電気製品のガラクタが奏でる不愉快な騒音であり、例えば大セール、大売り出し、大特価などの仰々しいのぼりがまるで価値のあるもののようにパンダの遊具によって左右に振り回されても、売り物はないし見るものもない。
ただただ騒々しく、では何かあるのかといえば、何もないのだ。
行列は陽炎の漂う砂漠の砂丘から突如現れ、静かに仰々しく目の前を通っていく。
朦朧という表情の男が大きな象のハリボテ人形にまたがり、私以外誰もいない群衆に向かって手を振り続ける。
カラフルな子供用の傘が電灯をぶら下げ派手に回転する。
行列は続く。まだ山場は来ていないし、これから来るのか来ないのかも、分からない。
砂粒を数えてこの行列が終わるのを待つか。
日が昇ればこの無闇な行列も消えてなくなるのか。それとも今は昼なのか夜なのか?
砂粒の城を作りながらただただ思う。
もしかしたらこの行列は、やっぱり私だったのかもしれない。
あの空虚な大王は元気だろうか。
※これは絵日記です。どうせ誰も読まんやろし。