11/12
最近風呂に入りながら物語を書いている。
むかーし、自分がまだライターと名乗っていた頃、ある締め切りに間に合わせるために寝る暇も惜しんで原稿を書いたことがあった。
書いたのはテーブルトークゲームのリプレイだったが、そういえばあのときは本当に寝ずに、リプレイを書いていた。
原稿がかけたりかけなかったりしたと思ったが、そういえばあのときも、苦肉の策で風呂に入るときもパソコンを浴室に持ち込んで死ぬ気で書いていた気がする。
1日10時間フロに入りながら原稿を書いて、速力がたしか二週間で80万文字だった気がする。プロの作家に比べれば遅いけれど、まああの頃書いた作品を面白いなどと言うとお前はまだあの頃の作品の質で満足しているのかと言われるだろうが、クオリティはそれなりに満足している。
今は、意識的にフロに入りながら原稿を書いている。あの頃とは違ってスマートフォンは、ジップロックに入れれば即席防水機器になるし小説も書けはする。
それで無理せずコンスタントに、1時間で3000文字とか書けるのだから、悪くない数字だと思う。
問題は、暑い。
あと執筆環境が水っけがあること。
場所を選ぶ。金もかかる。汗がものすごい出る。
機会も選ぶ。現状パソコンでは執筆できない。
だが、悩んで立ち止まるよりはとにかく書ける。水圧を利用して腹の奥底に溜まった宿便の様なものを出すことができる。
余計なことを考えずにとにかく出せる。
出す出す出す出す出す出す出す。
頭が熱い。
喉が熱い。
目頭が熱い。耳が熱い。喉が乾く。唇を舐める。
舐めた先から唇が乾く。
汗がまぶたにかかる。全身から大粒の汗が湧き出る。
あらゆる汗が飛び出す。滝のように流れる。
余計な理性が働かない。
書かなければ書かなければ書かなければいけないいけないいけないいけないイケナイイケないいkehナイオレはいったいどうなっ
どうなってし
オレはははははあああかっか、ががかあつい
あつい
あついあついあついあついあつい
からだがあついもえるあせがとまらないかんかくがあああうっっっすううれ、うしすyすうすれてきた
おれdpどそどおおうなっっつてるのだれかたああつい
たすけて
あつい
だれかこれとめてあつ
〈謎の古代文明遺跡に残された日記より〉