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【幻獣召喚士2】第十三話「情報屋」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/1177354054902247720/episodes/16816452220463023730

「幻獣召喚士」が4万PVを達成しました。読んでくださった皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。

そんなわけで第十三話です。

〝海馬の穴〟亭の主人の本業は情報屋です。
酒場の経営は、情報を収集する手段の一つですが、それよりも情報売買や打ち合わせに便利だという理由の方が大きいようです。
ですから、あまり客が入らなくても主人は気にしていません。

彼は王国の情報部や参謀本部の御用達のようになっていますが、別に専属というわけではありません。
一般の客にも情報を売りますし、三つ首の龍もお得意さんです。
犯罪組織にとっては、彼ら情報屋とは〝持ちつ持たれつ〟の関係なので、基本的に情報屋に危害を加えることはありません。
情報屋の方でも、きちんと〝みかじめ料〟を支払っています。

そういう意味では、ユニに毒を盛るように脅した行為は〝約束違反〟なのですが、主人はそのことに反発していません。
もし、実際にユニが店に現れていたら、恐らく彼は黙って料理に黒龍組に渡された毒を盛ったことでしょう。
料理を出す際に〝目くばせ〟くらいはしたかもしれませんが。

それでユニたちが死んでも、彼にとっては〝仕方のないこと〟で済まされてしまうのです。
情報屋というのは、そのような存在だと思ってください。

次回も店の主人とユニたちの会話が続きます。

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