https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093084964945434そんなわけで、第三十八話です。
今回は魔法戦の続きです。
最初に土壁と城壁の違いについて解説していますが、城壁の方は「この世界では」という注釈付きで、普遍的なものではありません。
王国では王都と四古都が、大城壁に囲まれた城塞都市となっていますが、この壁の内部は突き固めた土でできています。
外側だけが石組みで、日本の城の石垣と同じような構造ですね。
もちろん、全部石組みにしたいのですが、都市を丸ごと囲む城壁でそれをやると、莫大な経費がかかっていまいます。
内部に骨組み(コンクリート構造物に入れる鉄筋のようなもの)があるので、かなり頑丈で、完全な石組より粘り強さでは上回っています。
フランツが魔法で出した土壁は、この骨組みに相当するのが精霊の力(結合力)で、強烈な引力が作用して、周囲の土をひきつけています。
六メートルを越す土壁というのは、現実には不可能に近い高さなのですが、魔力によって維持されているから問題ありません。
その代わり、フランツが魔力の供給を止めると、精霊が働かなくなるので、あっという間に自重に耐えきれず崩壊します。
ただ、壁がまったく無くなるわけではなく、三、四メートルは残るでしょうね。
○ー○○については、解説しちゃうとネタバレになるので、次回にやります。
でも、ちょっただけw
今回登場する○ー○○たちには、ある作品を念頭に置いて書いています。
今期の夏アニメでは、ほとんど話題になっていない「ダンジョンの中の人」がそれで、私は結構気に入っています。
この作中に登場する○ー○○がかわいいので、それをイメージしててみました(体の構成物はちょっと違う)。
さて、次回は魔導士対決に決着がつくのか、またも話が延びるのかw
どうかお楽しみに!