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【魔導士物語】第三十九話「核」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093085159118356

そんなわけで、第三十九話です。

予想されたとおり、話がまったく進みませんw
まぁ、今回はユニとエイナで遊んでいるから、仕方ありませんね(開き直り)

さて、ゴーレムについての解説です。
ゴーレムは人型の人造生物で、現代でいえばロボットのようなものです。
土系の魔導士の一部がこの魔法を使っていますが、普通は術式と大量の魔力を封じ込めた呪符を核にして、周囲の物質を結合させて動かします。
(この、構成物質を集めて人型にする際に、土の精霊の助けを借ります。)

身体を構成する物質は、どこでも手に入る土が一般的で、石や植物、場合によっては死体などという趣味の悪いものまで利用できます。
『幻獣召喚士』では、サキュラ首長国の呪術師が青い宝珠(魔石)を核に、大量の兵士の死骸を集めた魔人を創っています。
また、エルフのアッシュが帝国での逃亡戦で、赤い宝石(これも魔石)の欠片を核にヒマワリと土で巨人を生み出しています。
これらはいずれもゴーレムの一種で、核となる魔石が膨大な魔力を封じているため、超大型となっています。

魔導士が呪符に封じられる魔力では、せいぜい二、三メールが限界で、同時に動かせるのは頑張っても二体程度でしょう。
フランツはこの核に当たる呪符を使わずに、土の精霊そのものを核にしてゴーレムを創っています。
ゴーレムを実際に動かしているのは精霊の力で、フランツの魔力は精霊を働かせる餌として使われます。
このため、フランツは魔力を浪費することなく、多数のゴーレムを生み出し、操ることが可能です。
フランツが呪符を核とする、普通のゴーレムが創れないという話ではなく、状況によって使い分けているようです。

後半はエイナで遊んでしまいましたが、ズロース(ドロワーズともいう)について一言。
この世界でも、ゴムは南方の黒人国家から輸入され、普及していますが、下着のゴム紐は発明されていません。
そのため、女性のズロース、男性のパンツとも、上端に紐が通されていて、それを結ぶことでずり下がるのを防いでいます。

特にズロースはゆったりと作られているので、紐で締めていないと簡単に下がってしまいます。
エイナは一度、自分の魔法でこの紐を粉々にしてしまい、ズボンの中で下履きが下がるので、しょっちゅう手を突っ込んで引き上げねばならず、周囲の人から奇異の目で見られて非常に恥ずかしい思いをしたことがあります。

彼女は軍服を着用しているので、ズボンの下にはズロースしか着けていませんが、普段着でスカート姿の時は、ズロースの上にペチコートを重ねています。
このペチコートを見られるだけでも、女性は死ぬほど恥ずかしいと感じますので、ズロース姿を見られるのはなおさらです。
さらに、ズロースすら下げたとなれば、その恥ずかしさは想像に難くありません。

エイナが絶対零度魔法の使用を躊躇うのは、仕方がありません。
悪いのは、そのために「裸にならないといけない」という設定を考え出した、極悪非道の作者ですw

さて、エイナの怒りを買ったフランツは、無事で済むのでしょうか? 次回をどうかお楽しみに!

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