のとえみ

日常のほんのひとコマを淡々と彼女が語っていきます。 妹とビジネスホテルに泊まり、名物の朝食を食べる。 本当にそれだけのお話なのですが、ところどころに生まれる 「ん？」という気持…続きを読む

「缶詰」が登場してからずっと、私も缶詰の中身を考えていた。 主人公と同様に、想いを馳せていく。 読み進めていき、流れていく時間にあわせて、缶詰も少しずつ傷や錆なんかがついて いっ…続きを読む

目に飛び込んでくる季節の描写と、きらめきを輝かせる色彩。 眩しい時間の印象もありますが、それよりもふたりの間に流れる時間のゆったりさや愛しさに心を癒される作品です。 ささやかな瞬…続きを読む

ちょっと嫌なことや、落ち込むことがあった時に、そっと寄り添ってくれるお店や物って自分にもあるなぁ、と読み終わった後に思いました。 そして、そんな小さな宝物を思い出すきっかけだったり…続きを読む

最初のひとことで、「まさかそんな世界が......」と思い、 気持ちを撃ち抜かれました。 深川不動産の目玉「セキュリティ・シャーク」を売り込みたい男性社員と 親元を離れるために物…続きを読む

読了後も、娘の見た景色を時折思い返してしまう。 懐かしさや忘れてしまった柔らかな気持ちを取り戻したような気持ちになります。 たくさんの求婚者が押し掛け、娘が返したのは 「この箱を…続きを読む