洋館に漂う空気はしっとりと、どこか重い

初めて読ませていただいた時から、ずっと頭に残っていた作品です。
文字から浮かび上がる情景の色が深く、作品を纏っている空気まで感じられました。

「双子」「入れ替わり」といった部分から予想ができそうではありますが、
読んでいる最中は世界観に没頭していたせいか、まったく頭によぎりませんでした!
そこまで世界にひっぱり込まれている展開や言葉、描写がお見事というしかありませんでした。

最後の靖子ちゃんの心の内の言葉、その後の佇まいに肌がビリビリしました。
読了後も余韻がなかなか消えず、いつまでもこの洋館に捕らわれているような心持ちでもありました。

頭に残るほどの印象があり、絽麻子さんの了承をいただいて朗読させていただきました。
(https://kakuyomu.jp/users/an_and_coffee/news/16818093088282486829)
絽麻子さんにもご紹介いただき、ありがとうございました...!