何事もなく昨日無事に終了しました。何かあったとすると星付けた一時間後には企画からいなくなっていた方がいて失礼しちゃうなとは思ったくらいです。まあそれもたくさんの人に読んでもらう工夫かと思うしいいことですね。
今日ご紹介する作品は二つとも社会で話題になっていることにスッと切り込む作品です。
彼らの事情/千織さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093080171821433/episodes/16818093080172147020出だしは渋めなエッチな小説なのですが、これが中盤まで読み進めるとガラッと意味合いが変わってしまう見事な構成になっています。
一つの情報を知るか知らないかで全く違う解釈になる。この作品を読むと個々の性別についての認識を確認できるのではないかと思います。あまり語りすぎるとこの作品が持つ驚きを損なってしまうので、続きはぜひご自身でお読みください。
おいしい隣人/柴田彼女さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093080811038209/episodes/16818093080811337497生き物を食べることについてさまざまな価値観がありますが、この作品はその「違和感」「嫌悪感」をすべての人が共有できる形に拡張しています。
また「どちらが正しい」かではなくて「その果てに隔別がある」という点に重心を置いているところも素晴らしい。どちらかに偏らず、またアイデアや時代設定によって誰もが引っ掛かりなく自分のことのように考えられるようにする。今現在社会で進行する問題を文学作品として取り扱う姿勢として見習うべき作品です。
その象徴としてラストシーンが実に良かったです。ぜひお読みください。
私は後何度1R KO負けを喫すのでしょうか。明日も素晴らしい作品のご紹介続きますのでお楽しみにお待ちください。