カクヨムさんにてホラーなどちょこちょこアップしておりますが、これまでのお話に目を通してくださっている方はお気付きかもしれません。
私、キャラに名前付けるのが苦手でして。
何と表現すれば良いのかアレなのですが、名前という固有名詞の最たるものを文中に投入すると、それまで積み上げてきたふわっとした空気というか世界みたいなものがそこだけ妙に浮いて感じてしまうんです…。
短編の時は出来るだけ自分が表したいもの以外は削ぎ落したいと思っているので、そこに「名前」という情報をのっけるとちょっと想像が過多になりそうとか感じてしまうのもあるのかも。
あと、「こういうテイストの名前が好きなんだな」と好みを悟られるのが恥ずかしいというのもあります(笑)。
なんてことを言いつつも、今朝『佐野は目薬が嫌い』をアップしました。
名前のあるキャラを出しております。
男子大学生が目薬を差すや差さないやでひたすらやりとりするお話なのですが、明るいテイストの時は名前を出してもいけるのではないかと試しにやってみた次第です。
モニター上の原稿用紙にカコカコ打ち込みながら「なんで私はただ目薬を差すという行為だけで原稿用紙を12頁も使っているんだろう」と疑問に思ったりしましたが、「アホな掛け合い作んの楽し~い!ひゃっほ~!」とテンション上がってました。
BLのタグを付けていますが至って平和な内容かと思います。
『さよならシザーデイズ』では向かい合って前髪カットする様をねちねち書き、今回は目薬……。
動きたくても動けない、逸らしたいのに逸らせないシチュエーションを深掘りするのは楽しいもんですね。
そんな訳でキャラクターの名前付け問題については克服していかないとなーと思っているので、今後名前のあるキャラクターが出た際には「特訓中か」とお考えいただけましたら幸いです。