今更ではありますが、あけましておめでとうございます。
わたしの拙い文章に目を通していただきました皆様、心より感謝いたします。
新年早々、わたしは腕の筋肉痛に苦しんでいました。
帰省すると、わたしはたいてい庭のお手入れを任されます。年末年始の帰省でも、鋏を手に庭の植物と格闘していました。あ、もちろん炊事やお洗濯も任されますよ(これを言っておかないと、家事ができないから庭仕事させられてると思われちゃいそう)。
母の言葉を借りると「植えるだけで手入れをしない」父と「植えてるものと雑草の区別もつかない」弟には庭を任せられないらしく、伸び放題になっていたグミやヒイラギの刈り込みなどをしました。棘のある厄介なものを、わたしにやらせるなんてひどいですよね(とはいえ、「棘が刺さりにくい軍手」持参で帰省するわたしもわたしですが)。
このシリーズは「花ことば」をモチーフにするという使い古された枠組みで書いています。ただ「十一世紀の西洋」風世界なので、ヨーロッパ原産ないしは十一、二世紀には西洋に渡来している植物という縛りがあり、やりづらさを感じます。プリニウスやディオスコリデス、シャルルマーニュの御料地令など、勉強することが多くて厄介なものに手を出しちゃったと思っているところです。
でも、始めてしまったことはしっかりとやらないと「植えるだけで手入れをしない」なんて言われてしまいますね(父も庭の手入れをしないわけではないんですよ。ただ、母の要求が高いだけだと思います)。
この「植えるだけで手入れをしない」は、わたしもよくやりがち。
前作を終わらせてから三か月。放置しつづけています。でも、そろそろ冷静に再推敲できる時期ですね。それなりに推敲は重ねてアップしているけれど、粗なんてどんどん出てくるわけで。ただ、終わったものの推敲だと適当にしてしまいそうなので、賞とかリワードとか興味はないんですが、駆け込みでこそっとカクヨムコンに晒して、多少の緊張感を持って再推敲するのもありかななんて考えています。
とにかく、手入れをしてあげないと。
さて、一番目の章が終わりました。
今回は使い古されたロマンスもの。とはいえ、意識したのは現代的な恋愛小説(ロマンス)ではなく、非ラテン語的世俗物語(ロマンス)。
わたしは恋愛の機微とか疎いので、悪戦苦闘。ラヴ・ストーリーやラブコメを書ける人は、すごいなぁと思うところでした。
ちなみに今章のヒロインは、前作第一章に名前だけが出ていましたので、じつは一年越しの「再登場」でした。前作主人公が歌った俗謡の作詞者です。だから、実はこのお話を植えたのは一年ほど前。ようやく手入れをすることができました。
書きながら弾いた今章ノオトは映画『シェルブールの雨傘 Les Parapluies De Cherbourg』のテーマ。フランス語を覚えるとき、ギターを覚えるとき、この曲にはお世話になりました。久しぶりに弾いてみて、フランス語歌詞は忘れてる、サビしか出てこないと散々でした。
語学も音楽も、その他何でも、「植えるだけで手入れをしない」のは駄目ですね、本当に。 14/01/2023
https://kakuyomu.jp/works/16817330648700768283/episodes/16817330651588817111