• エッセイ・ノンフィクション
  • 異世界ファンタジー

るねさん's ノォト(21) 移り行く季節の中で

 こんにちは。
 始まった新年度、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 春の陽気に誘われて、わたしは自転車を再開しました。
 街から離れ田舎道を目指すと、桜だけではなく菜の花、大根の花と色とりどりの花が咲き誇り、モンシロチョウや少し早いアオスジアゲハが舞い踊っています。
 車通りが少ないからと選ぶその道。田には水が張られ、茶畑は甘い香りに包まれます。
 そして、心地よくはないけれど、堆肥や家畜飼料のむせるようなにおい。最初は嫌で仕方なかったけれど、これが食料が生み出されるリアルなにおい。都市生活を送っているだけでは知ることのなかったもの。
 その景色や匂いは、いつか何かの記憶を思い起こさせるよすがとなっていくのでしょうか。 

 散った桜がつくった薄紅色の道。そして自転車と制服。
 この組み合わせが、不意に思い起こさせてしまったこと。
 今回はそんな記憶。
 
 高校時代のわたしは、忙しく日々を送っていたようです。
 そして今もまた、大きな企画をいくつも任されて忙しいです。
 ひっそり目立たず、日々を過ごしたいのに……。

 書きながら聴き、弦を鳴らした今回ノオトは、音速ラインさんの『ナツメ』。
 音速ラインさんは小さいころに見た某アニメのED『ポラリスの涙』で好きになりました。それからさらに数年経って聴いた『ナツメ』。その時点で古い曲だったけど、当時のわたしの琴線に触れた、今でも好きな曲。

 いつの間にか四月も下旬。
 慌ただしくも花は散り、太陽はその熱を強めていく。
 いつか思い出すかもしれない今この時の記憶だけを残して、季節は移ろう。
 時の流れは、早いのですね。


https://kakuyomu.jp/works/16817330648700061646/episodes/16817330655376853254

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する