こんにちは。
忙しすぎる五月でしたので、久しぶりのカクヨムさんでした。
梅雨にも入り、書いている期間の大部分が雨。
雨の夜は静かで、打鍵の小さな音が雨と響き合っているようで、何処となく夢心地。
多くの方が寝ているであろう午前三時から四時を設定して「予約公開」(2回ほど忘れましたが)。なんとなく、本章は午前三時の空気が一番あっている気がして、その時間に送り出していました。
このノオトがあるので本章最終話ばかりは日中に公開しています。
たまに考えます。
わたしたちが目にする「歴史的な文章」は、どのように書かれ残されたのでしょうか。
文書集成を指して「document-monument」と高名な歴史家は表現しました。わたしたちが目にすることの出来る文書史料は何らかの意図があって書かれ、そして意図的な取捨選択を経て残されたもの、ということなのでしょうか。
歴史は好きだけど素人だし、そもそも浅慮なわたしでは深い考察などできません。
ただ興味として、人が何かを書き残したいと考える瞬間とはいかなるものなんだろう、書くに至る情動とはいかなるものなんだろう、とぼんやりと考えたりします。
第Ⅱ章から始めて一応落ち着かせたこの第四章の動機は、そんなところでした。
進めていく中で早くも、「或る花」たちの選定が難しくなってきつつあります。
今作では、①中世に存在する欧州原産を含む花の中から、②話の季節に咲いていて、③話のテーマに沿う花言葉を持ち、④美しい和名がある。そんな制約を課して章題と話に花を盛り込んでいます。
今回の花は「初雪起」。通称クリスマスローズ。この創作世界にキリスト教はないので、クリスマスの名称は使えません。和名「寒芍薬」では芍薬イメージが強過ぎるし、学名「ヘレボルス」はマイナーでしょう。でも、どうしてもこの花は使いたかったので、茶花としての名「雪起こし」を採用しました。
あと上記①~④に加えてさらに、⑤ヒロインごとに科を変える、ということもしています。メリザンドさんに関する第三章の「緒環」と今章の「雪起花」はともに金鳳花科。どうでもいいことですが、わたしが書くヒロイン、頭文字がMの割合が異常に高いです。
書きながら奏で口ずさんだ今章ノオトは、なんとなく“Siúil A Rúin”。よく知られたアイリッシュ・トラッドですね。
梅雨の晴れ間の陽射しも、少しづつ苛烈さを増してきています。
流行病の五類移行で、お仕事の在り方も少し変化して、慣れないことも多く大変。
多くの方がそうなのでしょうが、みなさまご自愛ください。24/06/2023
https://kakuyomu.jp/works/16817330648700768283/episodes/16817330658703887856