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るねさん's ノォト(23) リュネール

 まだまだ残暑も厳しいものがありますが、朝夕はだいぶ涼しくなりました。
 いかがお過ごしでしょうか。
 久しぶりの書き込みで、投稿方法やカクヨム記法を、わたしはすっかり忘れていました。

 忙しい日々の連続でした。
 流行病の五類移行で色々なことが「元に戻った」わけですが、その元を知らなかったり忘れていたりだと、キツイものですね。
 ようやく時間ができたお盆の時期も、帰省中恒例、連日の剪定作業をやらされて、腕の筋肉痛に苦しんでいました。
 父も弟もいるのに、なぜかハシゴに乗って枝を落とすのがわたし!
 やれ肩が上がらない、やれ高いのが怖い……、この人たちはいったい何を言っているのでしょう。弟など道具の使い方も下手で、「挽く」べき鋸で「押し切ろう」とするから、見ていられません。こんなことを言っていい時代でないのは重々承知しています、でも……「まったく、うちの男たちは!」。
 剪定後の庭を見て、母が「いい感じになった」と褒めてくれましたが、そのあとで「業者に頼めば五万くらいかかるかも」とのたまいます。言わないでほしかった。報酬を請求したくなります。

 本章はメインストリームの約百七十年後=「前作」の時代・登場人物たちのお話でした。
 ややこしいですね。
 前作を書く前に作った進行表を載せてみましたが、今作には、後章に向かって時を遡っていく未来パートが三回あり、前作に少しだけ連結します。
 話や構想自体は二年以上前にはありましたが、この二年の歳月を経て、大枠はそのままに、中身は構想時とはだいぶかけ離れたものになっています。
 ちなみに本作も進行表を作ってから書き始めています。

 さて、今章はいわゆる「温泉回・ガールズトーク回」です!(のつもりでした)。
 わたしの考えた世界は「魔法もない中世盛期モデルの世界観」なので、一般的な中世イメージ=非衛生的を持たれないように努める必要があると思っています。
 十九世紀の歴史家ミシュレに端を発する実態以上の誇張もあるとはいえ、このイメージの浸透度は高いので、ある程度払拭するための弁明は必要だと考えました。
 そのため、衛生観念の地域性や古代文化の継承度、舶来文化の受容度といった説明で、主人公周辺の衛生環境をかなり高く設定しています(異臭漂う主人公の周辺環境とか嫌ですし)。またそうでないと、不衛生さが強調される状況(本作第三章や前作第八章など)も活きません。

 前作でも湯浴みや温泉浴のシーンは出していますが、今回は公衆浴場を舞台としました。
 前章で長々と行った公衆浴場の説明は今章への準備でした。そこで描写した通り、この浴場は湧泉利用です。前作含め、何度も「シフィア湖は湖と呼ばれているが実際は大きな湾で」みたいな記述をしています。この湾、巨大なカルデラ群なんですね、というどうでもいい裏設定でした。
 あとはお湯に浸かって、キャッキャしたガールズトークを予定していたのですが、わたしが書くとそんなものにならないですね、残念でなりません。

 書きながら聴き奏でた今章ノオトは『月光』。ソルのギター曲の方です。今回の花言葉からの発想で、月の光を想起しながらの一週間でした。

 春は花、夏ほととぎす秋は月……(道元禅師)。

 秋。月の綺麗な季節を迎えますね。06/09/2023



https://kakuyomu.jp/works/16817330648700768283/episodes/16817330662559552723

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