仕事と私用を兼ねてブルターニュ地方とノルマンディー地方をハシゴしました。
どこでもそうだと思いますが、フランスも今は観光客が激減しています。なので人が少ないうちに行ってみようという気になり、生まれて初めてモン・サン・ミシェルへ行きました。
さすが世界遺産。遠くから見るだけでも迫力がありました。
宮島が優雅で美しい、とすれば、モン・サン・ミシェルは武骨でゴツい、という感じです。迷路のような石の階段が張り巡らされて、まるで要塞です。こんなものを造るなんてすごすぎる。一生に一度は行ってみるものだなと思いました。
ただひとつ、おそらくガイドブックに書いていないことが…。
それは、臭う、ということです。
島全体に馬のにおいがするのです。てっぺんの修道院はもう家畜を飼っているのではないかと思うほど臭いました。潮のせいなのか海藻のせいなのか分かりません。それだけが不思議でした。
ノルマンディーでは海沿いのファレーズ(断崖絶壁)まで足を伸ばしました。
これは海からの風や波で垂直に岩が削り取られているところで、海岸線沿いにそびえ立つ真っ白な岩が海と空の青に映える、本当に美しい場所です。エトルタが有名ですが、今回はその近辺の海岸へ行きました。ここでも迫力にやられました。
モン・サン・ミシェルは人工物であり、ファレーズは自然の力でできたものですが、どちらにせよパリではまず体験できないものを見ることができました。お天気にも恵まれて幸運でした。
そして……パリに帰って来たら、マスク着用が義務になっていました。
急に現実に引き戻された感があります。
そんなわけで今週は全くと言っていいほど読めておりません。失礼をしています。
来週からはまた色々と読ませて頂きます。
モーパッサンも更新していきますので、お時間がありましたらお付き合い下さいませ。