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木を切るお仕事関係

 木地師 絶対ネタにすると思ひ付いた時点で駄目になってると思ふ。ジュブナイル作家、椋鳩十は、ペンネームに関し、木地屋の姓でよくある筒井、小椋の内の小椋からでっち上げ、椋といふ姓はサンカの一族であるとした。なので最初はサンカ関係の小説を書いてた。

 小椋さん。木地師の人は小野宮惟喬(おののみや・これたか)親王殿下の、家来の太政大臣小椋実秀の末孫を称する。ので小椋さんが多い。なほ「大倉」姓もあるらしい。 筒井さんは澁澤龍彦先生の最晩年の創作メモに書いてあった、なんぞユートピアならしい設定の「筒井千軒」にもあるやうな木地師関係の姓らしい。

 轆轤がどうたらと言はれるが、こけしとか(宮本常一説)の他、轆轤を用ひない物も作ってゐた。

 重源上人は面白いけどー、らんばーじゃっくさんがお話に乗るのかは謎―
 まだでかいカニス・ホドフィラックスさん(往年の美輪明宏が声当ててさうな)がもふもふしてたりとかの、深山幽谷で然るべき材木を探してくるといふ、人類ができるんだかわからないナニをやって、東大寺の再建を成した。同様に、一夜城伝承がでっち上げられるくらゐ(荒俣宏先生『幻想皇帝 アレクサンドロス戦記』の他、あさりよしとお『戦国機甲伝クニトリ』でも採用されてた)筏職人と大工と杣が部下にゐる豊臣秀吉公とか、さう言ふのがゐるのであれなのであるが、大工さん物は面白いと思ふのだがー、ううむ。

 椀貸し渕伝承で、河童がお椀持ってると説明されてるのがあった。折口信夫説で藤原氏が食器の管理してる説あったけどいいや。

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