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吸血野干

  野干 南方熊楠によれば、ジャッカルの音訳(何故か『虎に関する民俗と伝説』)。角が生える(まれな奇形でさう言ふのがゐるらしい。頭蓋骨の異常なのでその骨は貴ばれたらしい)
 「野狐禅」がどうたらの関係で、禅僧の脇でもふもふしてゐるらしい。野干火と言ふのがあるらしい。狸火もあったよな。禅僧=火の属性と言ふ謎バイアスがあるらしい。何故か参照し、かつ水属性をなんとか。

ダーキニーと関連説を採用。ダーキニーは血をすするものであると言ひ張る。秋津島での血液信仰はニコライ・ネフスキー大先生も(『月と不死』)指摘してゐる。
 ダーキニージャーラの関係。「任氏傳」に出てくる灯火兄弟(西アジアの多夫一妻@兄弟で奥さんをシェアする制度に倣ひ、藝者の人が灯火を言訳に「フラタニティ」の契りを結び、客をシェアする。8~20人くらゐ)をなんとか。正木晃先生によれば、 獅子、犬 虎、狐 鷲、鷺、烏、梟の頭をしたダーキニーさんがゐらっしゃるさうである。(『性と呪殺の密教』p146)
 同書では、『ヘーヴァジュラ・タントラ』から引いた、ダキニさんの名前、ヴェーターリー ドームビニー ガスマリー プッカシー ガウリー シャヴァリー チャウリー チャンダーリーを上げる。

 ヴァンパイアの出てくる夢は「異常性欲に関する夢」として、クモやカニと関連する説、あと濡れ女だか磯女(吸血鬼系)は牛鬼あるいはカニと関連付けられる点を何とか。紅毛碧眼で、ω状の口を持ち、掌の方がもふもふしてゐるといふ西欧のヴァンパイア観を―。
 五品 を肉弾ケモ耳関係とする。
 阿紫 「捜神記」に出てくる邪神。ただ、これに拉致られたおいさんが、とても幸福さうな顔してひっくり返ってる状態で発見され、復活後「とても気持ちよかったんです!」と言った、とのみ描かれる。イヌ科系の筈。

 太陽光線に平気、と言ふ設定をやると光学的なメディアに乗るんだよ。でその辺を意識して「太陽光に弱い」とかやると、どっかへ消えるんだよ。さう言ふもんなんだよ。

 アスラパス 阿修羅波子といふタームが小池一夫「孔雀王伝奇」に出てくるが、これは「フィーメイル・ゴブりン」「ブラッド・ドりンかー」等のヴぁンぱイアの呼称である。それを称する人はなンぽうからきたおねいさンなンだよな。

 ナントカの法を行ふと、ヴァジュラドキニとかラギッタガキとかが相手に行き、毛穴と言ふ毛穴から入って血を啜り尽くすとかの伝承はいいか。

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