• エッセイ・ノンフィクション
  • 創作論・評論

ボタニカル

デスボトルプラント ググったらどこぞのなんとかペディアが、「スターウォーズ(エピソード4)に出てくるSARLAACも」とか書いてあった。D=ディクソン「future・is・wild」の二億年後の砂漠に生えてゐる植物。
 こっちで、地下から生えた葉っぱが変化した落とし穴(口の部分はポリマーかなんかを吐いて地べたを偽装)を作り、植物食性生物を落とす。草食動物ニッチには陸生巻貝(現代のどこぞの砂漠にもゐるらしい)が存在し、戦略上ドライな体で、足をぬるぬるさせ、ではなく一本足としてぽんぽんホップしながら歩く。さう言ふのを食ふ。
 繁殖は、打ち上げられた魚(海からいきなり空へ飛翔してゐる)の死体へ直接子供をひり出す虫(!!)がゐるので、さういふのをおびき寄せるために、やはりロゼッタ状の、虫的に魚に見える/虫的に魚臭を放つ「花」を咲かせる。それに引っかかってそこへ入った虫は、閉ぢ込められ、じたばたするうち、種が付く。適当についたところで追ひ出される。

 食虫植物としては、ハエトリグサのデザインがすばらしいに行く。うー。そんなわけで、これも性的な意味で寝させる方向に行くとかの伝承がある。あとサラセニア。

植物へ、子作りをさせるばあひ、他の植物の花粉を持ってきて、受粉すると、三割くらゐは結実したものが出ると言ふのがある。

 サボテンの一種cylindropuntia bigelowii は組織そのものがゴボウなど泥棒草のやうに動物へくっつき、適当なところで生える。人間で言ふと腕とか足とかがもげて人にくっ付く。とても嫌である。ジャンピングカクタスとか言ふと「龍膽寺雄乙」とか本当に言はれないか不明。

 Oryza glmaepathula 南米に生息するイネ科の植物。お米は取れるけど土人は食ってる臭がしない。水辺に生えてゐる。ここの川の水量が一年通して一定でなく、十メートルくらゐは上下するので、花が咲くころまで普通に成長した後、浮稲的な奴の先っぽが浮草となって漂ふ。

 牡丹浮草― イモ― ウォーターヒヤシンス―

 人間の表皮へ乳膠をなすくる自動ドレッサーかマミフィケイション植物を妄想すると、それをやる器官はうんことか排せつ物を取るやうになる可能性が高い
 さういやガルドローブあるいはワードローブに、「トイレ」の意味も(´・ω・`)

 ツチアケビ 腐生植物でランの仲間。ナラタケとかと共生。葉っぱがない。サムシング光合成器官もない。
果実はアケビ状(開かないけど)。ヴァニラ(つる植物)がやさぐれて菌類を抱へる進化を遂げたものらしい。
南方熊楠によれば、「発見したのでまた次回に来ようと思ってそこへ行くと無い」と言ふことがあるといふ(南方全集第二巻 平凡社刊 p168『牛王の名義と烏の俗信』「なんとか茸を補足して次に採ろうとそこへ行くと無い」はキノコ莫迦の間ではよく言はれる)。
 キツネノ錫杖 山の神の錫杖とか言はれる。

ランモドキ ハイアイアイ島に生息する鼻行類の一種。花に似る鼻で、昆虫(極彩色のGの他、六枚の羽がある虫がゐる)を誘って喰ふ。でっち上げてるのはドイツ人。この群島には蘭フローラがなく、収斂進化を遂げ全力でランを主張してゐるのはウマノアシガタ科の植物。H・シュテュンプケ『鼻行類』

キュノモリウム コクティネウム 鎖陽 オシャクジタケ。ツチトリモチ科だと思ったらWIKIによると違ふ可能性があるらしい。『本草綱目』では、娘さんのオナニー用の、ディルドーでなくてバイブ系!!として機能したらしい(厳密には、アレへ突っ込むとでかくなる)とか、蛟龍や野馬が精を落としたところから生えるとか書かれる。これとかキノコさんとかの寄生植物さんは、人の懐中宛にやらないといけない関係で、景気が良くなるとびゃっと生えてうりゃっと花咲かせておんどりゃっと胤(シードだ)造って枯れるくらゐの覚悟がないと生活できない。てふかさういふ異常な生態を持つ。形状はわんこのちんちんに似るのだが、「パパ」は水属性だけどこの種がナニ属性かは不明。

 ハマウツボ科
ペリペア サルサPhelypaea Salsa 「野馬が射精した」地べたから生えることになってゐる。ちんこにまぁ似てゐなくはないので支那ではモンゴール、シベリア南部に生えるこれを塩漬けにして輸入し、強陽益精材として利用された。

 Boschniakia glabra ボシュニアキア・グラブラ キマラ或いはキムラタケ ちんこに似る。ミヤマハンノキに寄生する。強壮剤の一種と言はれた(効果は不明)

 乳茸(ゴムが何となく取れる他 セシウムか) あとキツネノチンボなどの、菌糸或いは子実体で一貫クラスのでかい石すらも数尺投げ飛ばしうるアレをバイオミメティックなアプローチでやれる可能性を。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する