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ソシアル関係

 パソコン・ゲーム版「ロードス島戦記」での、ゴブリン(ワーカーさんにソルジャーさんに、クィーンゴブリンさんまで出てきた)とか、さういふ奴。
 屋敷に二世代が住み、繁殖個体と不妊性の子育て個体がゐる、と言ふのがナニ。
 シロアリさんは、なんぞ去勢フェロモンを女王が吐いてゐるらしい。ある種「ヨロイモグラゴキブリ(のやうなものから進化したと考へられてゐる)」さんからまだ進化してゐないらしい。ハダカデバネズミさんも似たやうな物らしい。去勢の言訳はその辺の二次資料で「女王の尿」とか書いてあるさうなのだが「これによると」と紹介する本を確認してない。さらに固体説もあった。サラミ女王様(貴志祐介「新世界より」)は、日がな一日、繋げると三kmあるテリトリーを走り回って(ry
 その去勢フェロモンの接種をやめた個体は、何歳だらうがそこから成長を始めるとか。ほんで女王は飼育下では二十歳を超える。ヤマトシロアリ系の王アリは、ロイヤルなものを食って五十年ほど生きるが、ハダカデバネズミは、長生きだとか癌にかからないとか言はれるが、繁殖雄は数頭が然るべき部屋に引き籠り、お芋さんを細々喰ひつつ、嫁(二頭ゐる事もあるらしい)の「子造りしましょー」に恐怖し、病気にかかりやすい。

 ネタになるかはわからないが、ヤマトシロアリさんは、女王が、王と巣を作り、単為生殖でクローンでなくて分身をひる。なのでシロアリ的に、同じ顔(但し2パターンあるらしい)が三百×2匹ゐるらしい。とても嫌。
 そんでもって王はこのハーレムで一生を子作りに捧げる。
 白蟻さんは、腸後部に、木材を酢酸と他へ分解する生き物がゐて、自身で食った物の吸収ができないので、当然、仲間のウンコを食ふ。反芻動物のCud(第Nの胃から出るやつ)を食べる文化圏があるといってもなぁ。ウンコだしなぁ。

 ソルジャー 大体統一されてゐて、「トップをねらえ!」の宇宙怪獣さんや、マブラヴとやらのBETAさんのやうなアレにならない。その辺を何とか。マルク・ブレー『驚異の未来生物』では、社会性シャカイハタオリのタルピドルニスには、兵隊さんに門番系の守衛さんと冒険者の護衛さんもやる方の二種類がゐた。

 貴志祐介大先生の「新世界より」のアレとか。資料になるかー

 鳥関係だとなんとか行けるらしい。去勢関係について、『フューチャーイズワイルド』のスピンク(五百万年後)は、卵の段階で行ひ、『驚異の未来生物』(一千万年後)のタルピドルニスは、フェロモンで行ふ。書いてないけど、採餌行動をする開拓者ワーカーの護衛が、となりの巣の娘さんをこまして繁殖雄になるとかと思はれる。
 『新恐竜』のゲシュタルトはいいや。

権威があって、それに対する忠誠とそれに基づいた序列があって、どうのかうの。

分蜂 アリとかハチとかのニンフが旅立つのは吉兆らしい。訳の分からんところで、白蟻のやつですらも地方によってはさうらしい。蟻塚から出るやつは壮観には違ひなからうが。南方熊楠は、大工さんが棟上げの時にこっそり「カラムシ(白蟻の方言)」へ家を早う食ってくれるやうにお願ひする儀礼をやってゐたと言ってゐる。
 気流が乱れてうまく飛べない時にむりやり外へ行かされるアリンコを見たことあるけど、逡巡しまくる羽アリさんをワーカーさんがせっついてやるアレは、なかなか。

 『セントールの悩み』に出る知的社会性生物の関係。ボディガードな兵士をでっちあげるのは説得力が付く筈。てふか、ワーカーの方の護衛が付く社会性シャカイハタオリがでるマルク・ブレー『驚異の未来生物』よりもこっちが先。生物学的な枠から負け出る際にさう言ふのをアレした、さう言ふのの資料に、O・ステープルドン『スターメーカー』(一人の意識を持つのが、ハチの巣やアリの巣一つ分であるといふ知的生命体が登場する)、は無理。ちなみにここでは、六足の生き物は「重力の強い惑星」で出るとし、知的生命体さんは、ケンタウロスみのあるフォルムをしてゐた期間があったさうであるが、それから進化し人類となると、足が融合し、二足歩行で腰が無駄にでかい「ホッテントットビーナス」のやうなものになる。馬の指がさう言ふ進化を遂げたといふ研究が後に出るからってなんとかかんとか。

 寄生蜂Copidsomaトビコバチの関係やアブラムシは、幼虫期に雌の関係から兵士が出る。その兵士さんはある年齢で止まり、成長をしない。また、アブラムシは、捕食者など(どっかの資料で「人間を刺す」と書いてあった筈)と戦ふ以外は、姉妹(単為生殖で、ある周期以外はメスだけ)の排泄するものを処理する。

知的生命体にするには繁殖個体関係と言ふお約束をー 襲はないとー 多分だめー。アミメアリ(メスのみで構成される。確か全員が繁殖個体)はー、えー。

 ニュージーランドコウモリバエ 社会性のハエ。 ツギホコウモリ(若干歩ける)の、バットグアノに生息し糞を食ふ。ただ、コウモリの体表面にもゐる。蠅の形は、普通のコウモリバエとほぼ同じなのでさう言ふのと区別がつかない。
 性器がでかい繁殖個体(多分)の他、いろいろあって「ジージー鳴く」戦闘個体がゐる。彼らは何しろ食物たるウンコの中にゐるので、群生し、互ひの体を拭くとかの習性がないと死ぬ。ハエさんは確かに、アルカリ耐性はそこそこなのに敢て塩湖で蛆時代を過ごしたり、油田で蛆時代を過ごしたりする謎の適応放散をしてゐるが、まぁ。

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