ユディト記 凶悪なアッシリア軍の大将ホロフェルネスが、ユダヤ人の土地(ベツリアとかはいいや)の川の上流で川をせき止める。のでそこのお大尽A、麦秋の頃日射病で死ぬ。
ベトリアの偉い人は降伏してゐたが、お大尽の嫁ユディット(ユダヤの女 の意。オホリバマ@彼女の天幕がどうたら といふ別名はいいや)は、復讐を誓ひ、とりあへづ屋根に上って天主へ祈りをささげ、着飾って従業員一人と敵陣へ乗り込む。
敵将へ酒飲ませまくって酔ひ潰れたところで、首をぶった斬り、それを田舎へもっていって皆さんへ見せました。皆さん拍手で迎へました。めでたしめでたし。
東方三侠2 水利権の搾取 女性による対処。多分資料になる。ターミネーターは、なんかアレだよな。
太陽の暗黒面である旱~によって死ぬなんか~の後復讐。なので、東方三侠2の凶悪な水道局長は、非人間的なアレであるし、ホロフェルネスもナニである。ので、農具の方のフォークで牛を一頭刺して頭から喰ふとか、のキャラ付けが可能の筈で、資料として「野望の王国」の右翼の人とかは、うーん。
アマノジャク 反対のことをやる娘と言ふのはさておいて、ケモ耳でωな口。水木しげるによれば、水木先生の地元!!!で「あの山はアマノジャクが」とかの伝承があるさうであるがそんな感じの造物主的な性格があったらしい。あと折口信夫説で、アマンジャクがたけだのばんじょぉと橋かけ合戦をして、たけだのばんじょぉの卑怯な真似によりアマンシャグメが負けたとかの伝承がある。
南総の伝承では、創世の頃、人間の陰部をどこへ設定するかにあたり天邪鬼の反対意見に対する対処として「額につければよい」という意見が出され、天邪鬼の反対によって現在の箇所へ付けられたという。(日本怪異妖怪事典 関東177頁)
また、東京都金森市にある天沼では婚姻に際し、新婦の行列へ水をかけると言われる(『日本怪異妖怪事典 関東』227頁)
箱根の山に住んでいた天邪鬼が、富士山を削り取り計画の一環として毎晩土を持って行っていたが、ある時のうっかりミスによってこぼれた土が二子山に、富士山の土が伊豆大島になったという伝承がある(『日本怪異妖怪事典 関東』284~285頁)他、千葉県君津市では、上総の国から大量の砂を運んで富士山を高くする作業をしていた大尺坊の邪魔をした、(『日本怪異妖怪事典 関東』178頁)などのデミウルゴス的な或いは造作に係わる伝承がある。
折口先生は壱岐の、孵化したてのカマキリのお子さんをアマンシャグメといったと言ふのも収録。確かにあれは、いっかしょからなんまんびきもでてそろってつぶらなひとみでこちらをながめてとてもいやである。
ジャコウアゲハの蛹がお天道様による懲罰で後ろ手に縛られたアマンジャクとする伝承が茨城県、神奈川県などに分布している。(『日本怪異妖怪事典 関東』335頁)
造物主である他に、東洋だか汎どっか的な地帯(北アメリカの土人が傳へてゐたやうな)に分布してゐる、「多数ある太陽を英雄が射まくって一つにした話」の射殺キャラを、わが国ではアマンシャグメが担当してゐる。どうしてこうなったのかは不明。さらに、南方熊楠は「名前であって恒星が十個あるわけではない」といふ説明がある「“十日”を射殺した話」をツッコミ入り( 全集第四巻p584『アマノジャクが日を打ち落とした話』南方先生は日が十個伝承のバリエーションを推す)で紹介する。