久しぶりの近況ノートになります。
前回が去年の2/6だから一年ぶりかー。
今頃で遅くなりましたがカクヨムコン投稿された皆さん、お疲れ様でした。
オレ様は今回、第10回カクヨムコンへ応募するにあたり、以前から温めていた小説を出そうと思っていましたが、同時に「これはなかなか読まれないだろうな」と思っていました。
今回の「ガラスのくつ」がそれです。
だって……
・不人気の王道、アイドル小説
・読んでてまったく楽しくない。辛い。
・不幸から絶望へ落される主人公、救いはない
・チートなんてない。努力しても足掻いても結局報われない
・異世界やザマァ、溺愛なんてまったくない
・メリーバッドエンド
……うん読まれねえよな、こりゃ。
じゃ、なんでそんなの書きたいんだよお前!って話ですが、ライトノベルなんてずっと「判で押したようなタイトルとか内容ばっかり」本になってるので、似たようなの書いて意味あんのかよ恥ずかしくないのかよっていう抵抗感がどうしてもあってですね……
・読んでてまったく楽しくない
→読んでて楽しいだけの小説大杉(だからラノベなんだろうけど)。胸の中にモヤモヤとか切ないまま終わるラノベのひとつもあっていいんでないかい?って思ってそうした。
・チートなんてない。努力しても足掻いても結局報われない
→チートとか溺愛で終始幸せいっぱいのラノベって読んでて安心感あるけど読者に「ハラハラする」「心を痛める」「同情・応援する」っていう感情を持たせて読んでもらわなきゃ「面白い小説」って言えないんでないかい?と思ってそうした。
現実だって「努力して報われない中で何とか遣り繰りして生きてる人」多いんだし。毎回必死に小説書いて毎回拾われないで泣いてるオレ様みたいにさ……
・メリーバッドエンド
→ハッピーエンドって小説大杉(だからラノベなんだろうけど)。波風のほとんど立たない安定したストーリーで幸せになりましたおしまい、な小説より「こんなのってないよ!」な話の方が人の心に残る、オレ様はそっちがいいと思ってそうした。そんなラノベのひとつもそろそろあったっていいんでないかい?
今まではこう反発するばかりじゃイカン、読者の流行に出来るだけ妥協して……と思い、前作「私が勝ったら好きだと言って! 恋懸け少女のサイバータンクバトル!」とか前々作「「モテる奴は悪!」と叫んだはずの厨二病男は恋する美少女と級友達に結婚まで追い込まれる」とか書いたのです。
でも読まれない!
読まれても拾われない!
「サイバータンク」なんて伏線、キャラ設定、ストーリー展開、ライトノベルらしい読みやすさ、アツい展開で、いい話が書けたって自負があったし、その前の「モテ悪」は読者人気も高かったのに、それでも拾われない。
結局、拾われるのはたいてい「どこかで聞いたような」タイトルの作品ばかり……
じゃあどっかの売れ線ラノベをコピペで作りゃいいのかよ!(それはただの盗作だ)ってフテ腐れたくらいです。
落ち着けオレ様。
じゃあ、もうオレ様の書きたいのを書いてやる!と逆ギレ、じゃなかった開き直ったものの、やっぱり読まれたい。
そこで「書きたいものが読まれない内容だけど何とか読まれたい、どうすればいいんだ」とツイッターのスペースで泣きついたところ「読者に読まれる話を書き、その流れで読まれない方の話にも読者を誘導する」という案を出されました。ええっ?2作品同時並行連載!?
しかし、今までの「綺麗なイラストで宣伝する」とか「大道芸をして読者を呼ぶ」とかいろいろ試して行き詰まっていた自分としては他に良い方策もなく、遅筆ワナビには無謀とも言える作戦に踏み切らざるを得なかったのです。
それでも、「読ませる方」のライトノベル「人気Vチューバーへ恋のアドバイスをするとなぜか翌日似たことが起きる件」は、西紀先生などの方々にプロットを見ていただくなどご協力も賜わり、カクヨムコンが開始される前に準備を着々と進めていたのです。
が……
ここでトンでもない事件が発生しました。
カクヨムコン開始を前に、愛用していたデスクトップPCがある日突然クラッシュしてしまったのです!
集めた資料やオンラインのブックマークも根こそぎ消えてなくなったのもショックでしたが2作品併せて6万字に及ぶ書きかけ原稿が消えてなくなり……どうしてこんな目に……
もう涙も出ません。
泣いても仕方ないので、なけなしのお金をはたいて新しいPCを購入することにしたものの、購入してみれば初期不良で返品交換とか……本当に悪運に付きまとわれているみたいな連続でした。
それでも、泣く泣く書くしかありませんでした。
前回は「これを書いたらワイは絶対プロ作家デビュー出来る!」って言い聞かせて駄目だったので、もう自分を鼓舞するモチベーションもなく……
作者同様、主人公の莉莉亞は、数々の辛い目に遭いましたが、それでも懸命に「もう一度ガラスのくつをはいて歌いたい」とひたむきに頑張ってくれました。書いてて本当に可哀そうなほどでした。
僕がこれを書きたかったのは、チートで努力もなしに幸せを手に入れたり不幸の後で砂糖漬けのように愛されてお釣りが出るような人の話ではなく、幸せのオコボレすら恵んでもらえず、希望も与えられない弱者や底辺の人々に、何故誰も手を差し伸べてあげないんだというやり切れなさからだったようにも思えるのです。
いい小説を書けた、という点には自負があります。複数のプロ作家からも「この話は好きだ」「鬼気迫るストーリー展開だった」「切なくてすごく心に残った」と嬉しい賛辞をいただきました。
しかし!
「読者に読まれる話を書き、その流れで読まれない方の話にも読者を誘導する」作戦は失敗してしまいました。
いや、「人気Vチューバーへ恋のアドバイスをするとなぜか翌日似たことが起きる件」は毎日のようにブックマークがついてPVもじゃんじゃん付いています。いいカンジです(あー早く続き書かなきゃ……)
でもそっちを読んでくれる人、「ガラスのくつ」は読んでくれないんです。楽しい話と悲しい話を用意しても「楽しい話」しか読んでくれない。悲しい話は見向きもしない。ブックマークの比率で言ったら10/1くらい差があります。
それで心が折れてしまい、「恋アドVTuber」はカクヨムコンの締め切りにとうとう間に合わなくなりました。(作品単体は好きだし楽しんで書いているので、もちろん完結を目指していますが)
で、何が言いたいかっていうと……
「お願いです!『ガラスのくつ』を読みに来てください!」
『ガラスのくつ ~アイドル残酷物語~』
https://kakuyomu.jp/works/16816452218715810554
このままだと読者選考すら落ちてしまう不遇の作品になってしまう。
助けろ下さい、お願いします!悲しい結末の作品なだけに、せめて皆さんの力で光を当てて下さい。
よろしくお願いいたします(涙)