書き直しを始めた『白麗シリーズ』も10日目。
西華国の藍秀と蘆信という姉弟によって、青陵国の荘興に白麗が引き渡されるところまで書き終えました。ここで、銀狼教の寧安上人が登場して前回の『銀狼山脈……』(いまは非公開)に話は無事に繋がります。そして、ここまで18話でちょうど3万字です。
そうそう、天上界から追放されて下界をさまよう少女の名前は、訪れた中華大陸の国よって名前を変えていたのですが、今回、いろいろ考えて白麗で統一します。喋れない少女の名前が何百年経っても白麗という同じ名前は変かなとも思うのですが、そこはファンタジーだからという言い訳で。読者を混乱させないほうが大切かなと。
さてさてここまでは書き直しと言っても、ほとんど前と同じ内容で同じ文体だったので楽でした。それで楽をしている間に、主人公の50歳になる荘興のキャラについて考えていました。前回の荘興さんは、美しい少女を手に入れてちょっと浮かれて、エロ爺さんになっていました。前回に書いている時もそこのところが不満で……。本当は、清濁併せ呑むような渋いイケオジを描きたかったのに。
なぜエロ爺さんになってしまったのかと考えて、「そうか、カクヨムで書くライトノベルということで、読者サービスのジレジレ甘々溺愛に走ったのだな」と、気がつきました。……ということで、今回の荘興さんのキャラ設定は、ライトノベルには必須の能天気で元気な十代の女の子にジレジレ甘々溺愛の爺さんではなく、本来設定している30代以上の女性読者(ここが肝心!)にいい男だと思ってもらえるような荘興さんを描いてみようと思っています。
こういうところが、ライトノベルと大人向けエンタメ小説の違いかなと思います。