寡婦で3人子持ちのおデブな萬姜さんが、中華世界で頑張っている、『義を見てせざるは勇なきなり』は、第3章の小見出し<慶央の街に雪が舞う>を書き終わって、9万6千字を超えました。
おっせかいともいえる正義心の塊のような萬姜さんですが、田舎町の呉服屋の女将さんから大きなお屋敷の奥座敷の侍女への転身は、なかなか大変なようです。家令の允陶さんからは『田舎者』『ドジ女』と罵られ、熊のような大男の魁堂鉄からは常に睨まれ、彩楽堂や舜老人にはからかわれてばかり。
そもそも彼らの話していることは理解できないことばかり。太った体を縮こまらせて、真冬だというのに滝のような冷や汗を流しなら、それでも命の恩人であるお嬢さまのために、そして可愛い3人の子どもたちのために頑張っています。
……というようなことをここまで長々と書いてきましたが、さて、次回より、やっと生来の萬姜さんらしさを取り戻しての反撃が始まります。しかしそうなれば行き過ぎて周囲を困まらせることになるのは、小説の構成においての定番でしょうか。
ちょっとストーリー展開がだらだらしているとは、自分でもわかってはいるのですが。元々が80万字の長編なのでしかたがないかなとも……。萬姜さんの天敵となるイケメンの英卓が登場すれば、話は俄然動き始めて面白くなるとは思っているのですが。ぼちぼちと完結目指して頑張ります。
義を見てせざるは勇なきなり
(寡婦で3人子持ちのおデブなおばちゃんが、中華世界で頑張っています!)
https://kakuyomu.jp/works/16817330666699856421 桜は満開となっているのでしょうか。引き籠り老婆は想像するだけです。庭の小さな花壇のチューリップが咲きました。