萬姜さんが主人公のお話は、23話で5万字を超えました。
現在、老舗呉服商・彩楽堂との出会いを書いています。金銭的にもそしてたぶん女性にも不自由していない男ぶりのよい彩楽堂が、若くも美人でもない萬姜さんに心惹かれていくさまを丁寧に書いて書いてみようと思っています。
ほんとうは、機転の利く若くて可愛い女の子が着物のアドバスをしているうちに、イケメンの彩楽堂に見染められた……、という単純なお話にしたほうがよいのだろうけれど。この年齢になると、そういうお話は書いていても面白くなくて。2人の出会いからゆっくりと5年をかけて、信頼し合う関係になる大人の男女を書こうと思っています。
それから荘本家の家令の允陶さん。痩せてネズミみたいな容貌なのですが、自分にも他人にも厳しく、しかしその審美眼は天下一品という男です。5年前に『白麗シリーズ』を書き始めた時は、允陶さんは若くてイケメンで、荘本家の荘興さんとは織田信長と蘭丸のような関係にしようと思っていたのに。(笑) 書いているうちに、ぜんぜん冴えないけれど、ここぞという時にひっそり(!)と大活躍するという、中年男性となってしまいました。
自分の立場をわきまえているこの允陶さんが、私は書いていて大好きです。『白麗シリーズ』ではあまり出番がなかった彼ですが、今回はじっくりと楽しみながら書こうと思っています。
カクヨムコンの締め切りもあと10日となってしまいました。読ませていただいている複数の作品も、ハラハラドキドキの大詰めを迎えています。寒さ厳しくなってきましたが、皆さま、体調を崩すことなく完結を目指されますように。応援しています!
ところで、この近況ノートでイラストを紹介していた中学1年生の孫ですが、その完璧を求める性格と繊細さで、体と心のバランスを崩してしまいました。現在、心療内科に通いながら、元気になる日を家族ともども願っているところです。いまは、胃炎と頭痛で、イラストを最後まで完成させることができないそうです。
昨年末、習字と絵で大きな賞をとりました。画像は、県で中学1年生の部門で最優秀となった習字です。