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★ー36 全方位描写……?!


 前回の近況ノートで、タブレットを使った孫の特殊なイラストの描き方について書いた。画像を超高速回転しながら、線や色を足したいところを拡大して描いていく。その時に、もとの絵が斜めになっていようが上下がひっくり返っていようがおかまいなし。それでいて完成すれば、全体のバランスがとれているという不思議。

 そんな描き方を、私は『全方位描写』と名づけることにしました!

 ところで、カクヨムの片隅でひっそりと中華ファンタジー小説を書いてもうすぐ5年となる私は、♥や★の数がだんだんとどうでもよくなってきている。ただ気分よく書き続けられたらいいとだけ思っている。<カクヨムの仙人>の心境です。

 それで、書きかたについても、自分の心の欲するままに楽しんでいる。たとえば、近況ノートやエッセイについては、<である調>と<ですます調>と<体言止め>が適当に混じるようにしている。その混沌が自分で書いて自分でおもしろいという理由で。

 そして小説においては、さすがに文体の混沌はむつかしいだろうから、こちらは<視線>の混沌を楽しんでいる。一人称に三人称そして神の視点、その時のシーンによって、なんでもありの気分。いま書いている『銀狼山脈……』は藍秀と白規という2人が主人公なので、2人が揃って登場する時は、二人称っていうのもちらりと混ぜ込んでみたい。
(あっ、私、二人称っていうのがよくわかっていなかった…。(汗))

 ……ということで、私の文体も『全方位描写』です?!(笑)

 ここからは余談だけど、中学生になった孫は部活動に美術部を選んだ。その時に母親である長女が、「美術部では、○○ちゃんの絵の描き方は変だと否定されるかも知れない。それは覚悟しておくように」と、孫に言っていた。その言葉、ちょっと私の耳も痛かった、です……。


3件のコメント

  • <カクヨムの仙人>の心境。
    そして、『全方位描写』で自由に描かれているということですが、視点の混沌があっても、全く違和感がないのは、さすがです。
    今、読ませていただいている『銀狼山脈……』も全く問題なく、すらすら頭に入ってきます。視点が混沌するとそれが難しいとは思うのですけど。素晴らしい。

    お孫さんの絵。淡い色調のものが多くなりましたね。ピカソの「青の時代」に入られたんでしょうか。

    ところで、明千香さま
    作品にレビューを書いていただき、本当にありがとうございます。まだまだラノベの研究中で拙いのですが、感激しました。


    追伸:「鳥に単は似合わない」この作品、ラノベとして研究している一冊です。松本清張賞を取る作品というには、びっくりですが。ストーリーとしては面白いと思いました。2巻まで読んだのですが。
    最近の江戸川乱歩賞も投稿作品が驚くほど変化していました。ずっと離れていたので気づかなかったのですが。ラノベに寄ってきています。時代の変化でしょうか。あるいは、出版界の不況のせいでしょうか。
  • 雨さま、コメントをありがつございます。
    ドラゴンノベルス応募の『王朝流離譚』の完結、お疲れ様でした。読者選考締め切りまでに読み終えるかと心配しましたが、さすが雨さま、内容も文章ものすごく読みやすかったです。

    私、「鳥に単は似合わない」もあの「十二国記」も、ラノベではないと思っているのです。書籍という形で購入した大人が読むに堪える上級ファンタジー小説だと思っています。そのことをエッセイで少しずつ書いていこうと思っていますが、さて、体力気力が続くかどうか、私の場合、そこが不安です。(笑)

    雨さまの新しい作品を読む日を楽しみにしています。
  • 明千香さま

    両作とも好きな作品で、ラノベではない。確かに、そうかもしれませんね。
    私の目指す作品として、そんな作品が書けたら嬉しいのですけど、難しいです。
    私も若くはありませんし、実際のところ体力気力がいつまでという問題は同じですが、短い時間しか残されていませんので、その時間を有効に使いたいと思っております。

    私にとってレビューは予想外の賜物で、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

    次作、今、かき始めました。
    今度は青春学園ミステリーか、大人の女性向け異世界かで、両方を少しづつ書き、書けそうな方で挑戦してみようと思っております。
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