劉慈欣さんのSF小説『三体』は、第二部<黒暗森林>までを読み終わった。
『三体』はSF小説というよりも、エンタメ小説というか物理専門用語を装飾的に散りばめたSFファンタジーというか…。読んでいる時はとても面白かったのだけど、第二部を読み終わり三部の2冊を買おうかというところで、ちょっと躊躇している。
その原因は、私的に言えば、感情移入できる登場人物がいなかったから。私は本を読むのに、物語りの登場人物に惚れるほどに感情移入するタイプなんだなと実感。それで思い出したのだけど、カクヨムで中華小説を書こうと思い立って購入した宮城谷昌光さんの中華ものの何冊か…。歴史書を読んでいるようで、小説としての面白さが感じられず、挫折してしまった。宮城谷さんの小説も『三体』と同じく、知識が深まる楽しさはあるのだけど、登場人物の誰かに惚れてしまう喜びが私には感じられなかった。
読書に求めるものが、男性と女性では違うのだろうかと思ったり、これは私個人の嗜好の問題かと思ったり。それでもこの『三体』、エンタメ小説とは何か、今どきのファンタジー小説とはどう書くのか、すごく勉強になった。
でも、なんだかんだと言いながら、私はなんでも最後まで食いつくすタイプなので、(笑)、もしかしたら『三体』の第三部、読むかも?です。
もうすぐ小学校を卒業するイラストを描くのが大好きな孫。本日は、イラストではなくて<詩>です。ずっと校舎の入口に貼られていたものを、返してもらったとか。イラストを描くのが好き、イラストを描きながら物語りを想像するのが好き、そして習字が好き。という三つの好きが上手く融合した作品です。