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やっと、妄想の世界に戻って来られました…(笑)

 家族間のワチャワチャが、やっと終った。
 いや、正確に言うと、ワチャワチャは1週間前に終っていた。現実の世界から妄想の世界に戻って来るのに、1週間もかかったという感じか…。
 私の脳みその奥深い暗闇に押しやられていた「白麗シリーズ」の登場人物たちが、再び明るい場所にその姿を現して、勝手なお喋りを始めた。
 …という、そんな感じ。

『カクヨム』で書き始めた頃は、いろいろな事情で書くことが滞ってしまうと、「このまま、書けなくなるかも?」と焦った。しかし1年半も居座っていると、「ジタバタしなくても、そのうちに書けるようになるさ」と、どんと構えていられるようになったのだ。


 そうそう、昔々の私の知人に、幼い3人の子どもを夫の元に残す形で離婚して、文壇デビューを果たした女性がいる。

 農家で夫のご両親との同居で、それでいて輝くような文才と華やかな交流関係。「現実の生活と夢を追うこととは両立できるのだ。現実の生活に振り回されて書けないととぼやく自分は、努力が足りないだけ…」と、ただただ羨ましく遠くから眺めていた。

 彼女が3人の子どもを残す形で離婚したと知った時は、ほんと、ショックで腰が抜けるほどに驚いた。

 驚いたのは、私だけではない。

 20人ほどの小説同人雑誌の集まりで、「〇〇さん、離婚されたそうですね」と、私が噂話を披露した時、(その人は同人仲間ではなかった)、その場にいた皆の息を呑む気配、そして「お~~!」とあちこちで漏れた声。
 いまでもはっきりと憶えている。

 彼女は、いまも文筆で生計を立ているし、再婚もされた様子。
 もうまったく違う道を歩んでいる人なのに、最近、なぜか、懐かしく思い出す。



2件のコメント

  • 奈衣さん、おかえりなさいです。水ぎわです。

    どこで「プロになる」意識を持つかは、人それぞれでしょうね。
    プロになるために何もかもを投げ打つ覚悟を持てる人だけが
    書き続けていられるような気がします。

    しかし、家族がいるからこそ、生まれる物語もあります。
    書き手は専業だけが偉いのではない、最近の水ぎわは、つくづくそう思うのです。
    奈衣さんにしか書けないお話を、どうぞ書き続けてください。
    それがいずれ、評価に結び付くと思いますよ!
  • 水ぎわさんの『つまり、アンタは「書籍化」とか…』を、流し読みして、(もう1度真面目に再読します)、仲間とともにそのような夢を追っていた頃を、懐かしく思い出しました。記憶のかなたに押しやっていたあれやこれやが、日々に、鮮明によみがえっています。
    離婚した人、大きな文学賞をとってそれ以降まったく書けなくなった人、活躍する仲間への嫉妬で精神のバランスを崩した人、……。いろいろと見ました。私は筆を折ったあと、鬱で数年、苦しみました。いま、やっとマイペースで書く楽しさを手に入れたように思います。
    水ぎわさんのご活躍は、いまの私の励みです。
    ますますのご活躍を応援しています。ヽ(^o^)丿
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