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彩楽堂の主人は遠野屋の清之介です

 しばらく休筆すると宣言したら、言葉が浮かばなくてどうにも書き進めることが出来なかった白麗シリーズ①の73話が、サクサクと書けてしまった。それで更新した。
「休筆宣言したら、書けるようになる!」と、一瞬、考えたけれど、そんなに甘くはないだろうなあ。(笑)

 この73話で、『喜蝶と萬姜母子、慶央の街を歩く』の小見出しは終わりとする。この①は書き直しなので、前作にはこのあとに小さなエピソードが2つ続いていた。しかし、書き直す今回は、ばっさりと削除することにした。
 このあと、白麗ちゃんは災難続きとなるので、つかの間の楽しそうなエピソードであっさりと終わらせることにした。

 休筆宣言は、現実生活の家族のことでバタバタと忙しいということもあるのだけど、このあとに続くせっかく書いていたエピソードを削除したものかどうかという、迷いもあったに違いない。心が定まってすっきりした。



 ところで、彩楽堂の主人にはモデルがある。あさのあつこさんの<弥勒シリーズ>に出てくる遠野屋の清之介だ。清之介の生業は小間物屋であるけれど、こちらは呉服商とはなったが。

<弥勒シリーズ>の小暮信次郎とこの遠野屋・清之介は、ほんとうにかっこいい。それで小暮信次郎のような男もまた<白麗シリーズ>に登場させたかったのだけど、<白麗シリーズ>では皆、白麗ちゃんに惚れてもらわないと困るので、信次郎のような気難しい男では無理だ。ただ彼の口の悪さを、このあと登場する英卓にいただいている。
 
 プロ・アマを問わず人の書いた小説から影響を受けるということが、怖かった時期もあった。しかし『カクヨム』の片隅に居座って書くこと1年と6か月、それもまたいいんじゃないかと思うようになった。
 楽しんで書いて、目指すのは完結のみ。書きたいという想いにくっついてくるあれやこれや削がれて、シンプルになってきている。


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