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『第一部 白い髪の少女・白麗』を書き直してみようと思う

 ほぼ1年に渡って連載し、この9月に完結した『第一部 白い髪の少女・白麗』ですが、書き直すことにしました。

 1つ目の理由は、荘興という不惑の年齢を越えた50歳の男と、主人公の少女の出会いと別れをとことん書きたかったのに、「この設定は、読者には面白くないだろう」という思惑に心が揺れて、主題がぶれてしまったという反省です。まあ有り体に言ってしまえば、PV数を気にするあまり、自分の書きたいことからずれたという忸怩たる想いを、いまだに引きずっているということでしょうか。

 1年かけて知ったことは、「自分は書きたいことを書いてこそ、幸せ」です。「PV数が伸びないから、心が折れて、書けなくなった」とか、「読者の期待する方向へと、設定を変えて物語りを書き進める」とかは、可能性という夢の見られる若い人の特権ですね。この年齢になると、追い求めるのは、自分の<満足>のみです…。

 2つ目の理由は、この1年で、『カクヨム』で他の作者様の作品を何作か読み、「ああ、こういう書き方もよいなあ」と思うところを多々発見して、それを自分の小説に取り入れたらどうなるだろうという好奇心を抑えきれなくなったことです。
 まずはその1つとして、連載している間、『カクヨム』の特徴でもある長い題名に憧れました。「私も、自分の小説に長い題をつけたい」と1年考えつづけていたら、書き直そうと思った途端に、ひょこっと長い題名が閃きました。嬉しいです。

 3つ目は、自分にとって書きやすくかつ自分の小説らしく思えるのは、1ページ1200文字前後だと気づいたからです。この文字数、「ああ、私の世界!」と思えるくらい好きで、書いていると落ち着きます。


 あらまあ、<私>と<自分>の連発ですね。恥ずかしいくらい<自分ファースト>です。でも、せめて、脳内妄想丸出しの小説を書くという趣味くらい、<自分ファースト>でありたい…。現実の生活では、私は小心者で、常に空気を読むということに心を砕き過ぎるくらい砕いて、暮らしております。(笑)

 しかしながら、タイトルの<書き直してみよう>は、まあ途中で難しくなったら、いつでも止めるという逃げ腰表現です。それから、集中力を高めるために、2つの作品と、『第一部 白い髪の少女・白麗』を非公開にしました。これらの作品に❤や応援コメントくださった皆様、ほんとうにありがとうございます。

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