9か月に渡って20万字超えで書いてきた『白い髪の少女・白麗』も、終わりが見えてきている。
どのようにストーリーを完結させるかと考えて、この物語の始まりが火事であったので、最後も火事で終わることにしようと決めた。そして冒頭のシーンで荘興が人の頸を刎ねたので、最後もそれでいこうかと。また、今までに登場した人物たちも、もう一度登場させて、にぎやかに終わらせたい。
こうなると小説を書くというよりは、ジグソーパズルのピースを1つ1つはめ込んでいくような感じ。「これは物語を紡ぐという行為ではないなあ、ゲームをやっている感じに近いか…」と思う。そして「だから、私の書く小説は、『作り過ぎのきらいがある』とか『あざとい』とか言われたんだなあ」と、今ごろ昔々の日々を反省。
さてさて、どんな建物を燃やすかも決めて、荘興がどんな状況で誰の首を刎ねるかも決めて、今までちょこっと登場した人物たちの登場するちょっことしたシーンも決めた。しかししかし、それらを組み合わせてみたら、ちょっとストーリー展開に無理がある。
でもいまさらどんなに考えても、新しいストーリーは思いつかない。…ということで、これから終盤に向かってご都合主義の陳腐なストーリーを書くにあたり、開き直る覚悟がつくまで頭を休めて、もう1つの小説『覗き見』の続きを書こうかと思います。