ここまで引っ張ってきた長編小説『白い髪の少女・白麗』も、あと(たぶん)15話前後で終わりとなる予定。
しかしながら、最終章に入ったところで、「終わる! 終わる!」と喜んでいたら、「長編小説の終わりって、いままで登場した人物たちの<揃い踏み>になるのね」ということに気づき、焦っている。気の向くままに登場させたたくさんの人物たちに、それぞれの落としどころを用意せねばならない。細かいプロットを決めずに書いているので、ストーリーの筋を通すのさえ大変なのに、たくさんの登場人物の落としどころにも気を配るなんて、難しすぎる。
こうなれば、勢いにまかせて、最終話まで書きなぐるしかない! ストーリーが尻切れトンボとなろうが、尻すぼみとなろうが、支離滅裂となろうが、登場人物たちの性格設定に歪が出ようが、ここまで来たら、最後に(了)と打った者の勝ちだ!
話は変わるが、半年以上引きずった小説が終わりに近づいたということで、どういう最後にしようかとそればかり考えていた時、精神のバランスを崩した。たぶん、このことばかり考えているから変になるのだと思い、関心ごとを分散させるために、新しい小説2作の掲載を同時進行させることにした。
現代ファンタジー『約束の月』と、ミステリー小説『覗き見』の2作。
目論見は成功したようで、「あっちがだめなら、しばらくこっちでいけばいいのだ」と、かなり気が楽になった。それはよいのだけど、「そうしたら、プロフィールを書き換えなくちゃ」ということに、先ほど気がついた。そうだった、新しい2作の小説の表紙も、まだきちんと書けていなかった…。
小説も書いて、表紙の体裁も美しく整えて、プロフィールと近況ノートも完璧で、そのうえに『カクヨム』での交流も楽しんでいらっしゃる方を、尊敬します。