下にある文章は「最強のヤンキーと孤高の野良猫は死神とともに悪魔と戦う」のあとがきです。連載終了時、この作品から去りがたい余韻のようなものもあり、エピローグの最後に書き加えたものになります。
あとがきにも書いたのですが、これは本来蛇足であり、カクヨムコン用としても余計なものだと思いましたので、本日こちらに移動させました。
このあとがきで特にネタバレする内容もありませんので、これを読んでみて興味の湧いた方がいらっしゃいましたら、ぜひ本作をよんでいただけると嬉しいです!
ちなみに、下書きを外すとこの原稿119,666文字なのですよ。ふふふふ笑笑
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作者の岩間です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
物語はこれで終わりになりますが、あとがき的に少し文章を残しておきます。
本来なら蛇足なのでしょうが、この作品を書くにあたってぼくが影響を受けてきた物語や作品たちにも触れておきたくてですね。
まず、この作品の元になったイメージがあったんですよ。それはいきなり頭に降りてきた絵で、子猫が飼い主の女の子を守って変質者と戦っているというものでした。そこから少しずつイメージを膨らましていったんですが、そのシーンも最初に考えていたものとは結局大きくかけ離れることに。やはり、物語は生き物なんでしょうね。
あと、以前にコメントでいただいたのですが、本作品は漫画「BLEACH」の影響はゼロです。ていうか、読んだことがありません。なので、もし似ているところがありましたら偶然です。
それと、竜一にはモデルがいます。作者の年代がばれそうですが、漫画「サラリーマン金太郎」の金ちゃん。それと漫画「湘南爆走族」の主人公、江口洋介です。喧嘩は強いけど真っ直ぐで優しい。そして自由を愛するというキャラクターはこの二人をイメージしています。
それから竜一の乗っているバイクのカワサキ・ゼファーは、漫画「特攻の拓」の主人公、浅川拓のバイクから。まあ、ぼくが若かりし頃もたくさん走っていましたので、書きやすかったです。
虎徹の名前はアニメ「じゃりン子チエ」の飼い猫の名前から。あっちは小鉄なので、字が違いますが。性格は特にモデルはいませんが、一匹狼的な猫というイメージで作っていきました。最後の方はだいぶ頼もしくなりましたね。
死神の見た目は漫画「うしおととら」に出てくる符咒士の鏢《ひょう》をイメージしています。性格は全く異なりますが。名前は大好きな映画「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」でブラッド・ピットの演じる役から。
肝心のホラー要素ですが、この話、正直に言うと、ホラー要素が薄いんですよね。なので、35話「浸食」というホラー回を作ってみたりしてます。遊びで刑事の名前を小説「新宿鮫」の主人公と同じにしたり。
あ。ホラー要素でしたね。天使と死神が会う話で、悪魔が気づいて雷が落ちてくるというシーンがあったと思うのですが、あそこはあれです。映画「オーメン」のシーンのリスペクトです。まあ、そんな感じでございます(^_^;
ほかにもたくさんの漫画やアニメ、映画、小説なんかの影響を受けていると思うのですが、作者自身も自覚せずに出している部分があると思うのでこれくらいにしておきますね。
一昨年の9月に1か月かかって書いた話を元にして、昨年の4月に大幅に加筆した話がこの話のベースになります。以前、近況ノートにも書きましたが、それをさらに加筆・修正しました。その際、フィルムアート社の“「感情」から書く脚本術”が大変参考になりました。
今はやりきった感で一杯です。ここまでお付き合いいただきました皆様、本当にありがとうございました。
また。会いましょう!