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今年度になって読んだ本

 4月から電車通勤になったおかげで読書量が増えてます。何を読んだか忘れないうちに記しておこうかなと急に思い立ちまして。
 以下、読んだ本です。


・ゾンビ―ハンターと狼男だよ。平井和正著。両方とも中学から高校にかけて夢中になって読んだ本です。買い直しましたが、ヤバイです。この頃の平井和正氏は神です。神。

・テスカトリポカ。佐藤究著。もの凄い暴力描写と呪いのようなアステカ文明の神々の記述。直木賞を取ってるんですね。メキシコの麻薬カルテルに君臨したバルミロ・カサソラと日本人の臓器ブローカー。天涯孤独の少年・土方コシモの三人が主人公です。禍々しくて、恐ろしかったけどおもしろかったです。

・機龍警察。月村了衛著。テロや民族紛争の激化に伴い発達した近接戦闘兵器・機甲兵装がある世界。警察が導入した新型機〈龍機兵〉と三人の傭兵のお話。結構面白いのですが、大きな物語の導入という感じ。ヤンマガで漫画になってるんですね。

・黒牢城。米澤穂信著。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重の話。時代劇ですが、立てこもった城の中で色々な事件が起こり、それを解決していくという一風変わったお話です。これも直木賞を取ってるそうです。

・同志少女よ敵を撃て。逢坂冬馬著。2022年本屋大賞受賞作。第11回アガサ・クリスティ賞大賞受賞作です。第二次大戦中のある日、ドイツ軍に全てを奪われたソ連の小さな村の少女が狙撃手として成長し、戦うお話なのですが、何とも凄いお話です。結構な分量ですが、ノンストップで最後まで読めます。

・死都日本。石黒耀著。我が宮崎が舞台のじょうご型カルデラの破局噴火のお話です。ぜひとも読むことをおすすめします。九州は壊滅。日本の大半が火山灰でやられてしまうという何とも恐ろしい話ですが、あり得ない話ではないなと。特に宮崎県民には我がことのように響くと思います。

・虐殺器官とハーモニー。伊藤計劃著。著者はガンで亡くなってしまっていますが、どちらも素晴らしくて日本SFの傑作だと思います。著者の死生観が心に響きます。こんな話を書ける人がいるなんてって感じです。自分の才能のなさを思い知らされます。


 本によっては凄く分厚いのもあるから一概には言えないんですが、2か月半で9冊だから、まあいいペースかなと。この調子で読み進めていって創作にも生かしたいと思ってます。また、気が向いたら紹介というか記録というか、やってみようと思います。


6/20追記:
 もう1冊読んでいることに気づきました。なので2ヶ月半で10冊読んでいることになります。

・元彼の遺言状。新川帆立著。もの凄く金に執着する美人でプライドの高い弁護士が主人公です。こんな人、本当にいたら近くには寄りたくないですが、小説の主人公としては中々面白いキャラです。あんまりミステリーって読まないのですが、他の登場人物のキャラも立っていて、するっと読めます!あ。この作者宮崎出身なんですよ。よかったら皆さんも読んでみてください(笑)

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