最近、カクヨム以外でほとんど小説を読んでいなかったのですが、久々に積んでいた本から一冊取り出して読んでみました。
タイトルは「二木先生」。ヤバかったです。
以下、感想ですが、読んでない人には何のことか分からないかもしれません。
普通の人の中で浮いて仕方のない田井中くん(主人公)が、担任の美術教諭の二木先生と、時に腹を探り合い、時に表面を取り繕い、時にバチバチにぶつかり合うお話。実は二木先生には人に絶対に言えない秘密があって、田井中くんはそれを知ってるという。
これを読んでる間のぼくの感情は、怒ったり、悲しんだり、喜んだり、すっきしたりと凄い振れ幅で揺れ動きました。途中で読み進めるのが辛くなるところもいくつかあったのですが、最後にはもの凄いカタルシスがありました。とても面白かったです。
おそらく万人には受けないんじゃないかな。とも、思いますが、「何かを表現しようとして、自分の中身をさらけ出す作業をしたことがある人」には響くんじゃないでしょうか。
そう、思いました。