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雑記というか読書の感想

最近、カクヨム以外でほとんど小説を読んでいなかったのですが、久々に積んでいた本から一冊取り出して読んでみました。

タイトルは「二木先生」。ヤバかったです。
以下、感想ですが、読んでない人には何のことか分からないかもしれません。

普通の人の中で浮いて仕方のない田井中くん(主人公)が、担任の美術教諭の二木先生と、時に腹を探り合い、時に表面を取り繕い、時にバチバチにぶつかり合うお話。実は二木先生には人に絶対に言えない秘密があって、田井中くんはそれを知ってるという。

これを読んでる間のぼくの感情は、怒ったり、悲しんだり、喜んだり、すっきしたりと凄い振れ幅で揺れ動きました。途中で読み進めるのが辛くなるところもいくつかあったのですが、最後にはもの凄いカタルシスがありました。とても面白かったです。

おそらく万人には受けないんじゃないかな。とも、思いますが、「何かを表現しようとして、自分の中身をさらけ出す作業をしたことがある人」には響くんじゃないでしょうか。

そう、思いました。

3件のコメント

  • この話題に感銘を受けました。
    自分を曝け出す、ってなかなかできないですよね。特にマイナス感情はそうです。
    でも漫画や映画で見たよくある人物像や物語ではどこかで見たもの、劣化コピーにしかならないと思って作品に取り組まないとなぁ、と考えています。

    ただ難しいですね。自分の考えを書き殴るだけでは読み物として他人が読んでどうなのか。
    私もいつも足掻いています。
  • 神崎さん。コメントありがとうございます!
    二木先生を読み終わった後に、作者はきっと自分の中にある汚い感情や美しい感情、思いを諸々込めたんだろうなと感じ、ぼくはそれに共感したんですよね。
    もちろん、お話としても凄く面白いのですが、それだけではない感情を動かされる小説でした。
    もし、よかったらご一読ください!

    あ。それと、ぼくもいつも一生懸命足掻いています(笑)

    感情を動かす話で、ぼくが参考にしているのがカール・イグレシアス著の「感情」から書く脚本術です。

    それまで、何となく分かっていたことをこの本が言語化してくれました。Kindleで購入してしまったので、要点をノートに書き出したのですが、その作業もかえってよかったように思ってます。
  • 勉強熱心ですね、頭が下がりますよー。読むだけではなかなか習得できませんね。書き出し作業は良いですね。

    オススメありがとうございます!
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