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カクヨムコン短編・創作フェスの雑記


 まだ期間は終わってないけどやることはやったの雑記。

 1.projectS この中に1人、男がいるっ!?
 2.異世界ミステリー:呪われた絵画連続不審死事件
 3.放課後雑談部「シンギュラリティ陰謀論とクリエイターの未来について」
 4.悪魔「証明してみた」
 5.Die道示・霙子のおそろしく先の読めない1day

 の5作のあとがき的なもの。ぜんぶ終わった勢いのままに。



 1~3は正直、創作フェスとは関係なく、もともと短編賞にエントリーしようと考えていたもの。だらだらぽちぽち書いているうちに年が明けるなどして、そうしたら創作フェスの発表があり……わんちゃん、お題に合ってるかも、と思って投稿を控えるなどした。そうしたら三連チャンである。実際に見ていこう。



 1。
 元はといえばpixivの百合文芸に投稿したもの。大筋は変わらないが、一から全部書き直したので中身はまったく別物である。わざわざキャラ名もフルネームで考えるなどした。

 ちなみに、結狩はユーカリ。新しい始まり。スタートに近い感じの花言葉を検索したら出てきたので。下の名前は最初ミサキだったが、ギリありな変な名前にするためミキサに。
 最初に決まったカタバミはなんとなくで、保健の先生のものだったのだが、花言葉つかおうと思って検索すると「あなたと共に」という言葉が出てきたので、いちおうのヒロインの名字に。
 他に、リンドウ、ハツユキソウ、ガーベラをもじったもの、カモミール(キクなので喜久井)、スイレンで蓮辺、それから食堂のおばちゃんのユウゼンギク。ユウゼンさんって名前が保健の先生の第二候補だった。なんか医療系の花言葉を探していて。「若者に負けぬ元気」はさすがに年上が過ぎるかなと思い。

 創作フェスのお題は「スタート」。まあ妥当な感じ。
 もともと「プロジェクトS」「聖母のS」「聖母はHよ」というやりとりをなんとなく考えていた。最初は主人公と保健の先生の会話を想定していたのだが、流れで博士が相手に。
 で、エスケープでオチをつけようと思っていたのだが、「スタート」というお題だったもので、これはしてやったりと。
 もうちょっと序盤の前振りに「プロジェクト・Z」とか入れておけば不自然さが抜けただろうか。あと、人類が滅びかけてるのも神の意志だ、だからこのまま子どもは産ませるべきではないのだ、みたいなやりとりを書きたかった気もするし書いた気もする。早くも忘れた。ちなみに、別に何かの思想がある訳ではない。シスターを言葉責めしたかっただけである。ただまあ、「普通に生きることすら厳しい世の中」っていうのは百合的表現のつもりで、そういうやりとりを思いついたからこうしてリメイクしてみようと思ったのである。



 2。
 書き始めたのはこれが最初のよう。異世界ミステリーの新作を投稿するつもりで、去年応募した過去二作も改めてエントリーしていたりするのだが、その前振りに気付いた人などきっと皆無。悲しいね。

 元はといえば別の短編ミステリを企画していて、その片手間で考えていた。探偵のバディものを考えていたのである。そういえば以前似たようなものを書いたような、とふと思い出し、異世界ミステリーに。
 ちなみに「異世界ミステリー」というのは「月曜ミステリー」みたいなノリ、イメージ。月曜ミステリーってものがあるのかは知らないが、ニュアンスは伝わるでしょう。キャッチコピーにもっと文字数使えれば、テレビの番組欄ばりに事件の内容を説明する長文にしてやったと思う。……いや、ないか。
 毒のある顔料のネタもまた別件のものだったのだが、異世界で「現代知識で謎解き」に使えるかな、とひらめき。

 創作フェスのお題は「危機一髪」。なぜ? ご時世的にやや不謹慎では、と思いつつ。
 内容的に危機一髪なシチュエーションにはなる流れだったが、お題発表後はより意識した内容に。



 3。
 放課後雑談部。近況ノートとかに使うようなどうでもよさげなネタを、なんとか短編化できないかと画策したもの。他にもいくつかネタがあるので、もしかすると投稿するかもしれない。

 バンダイさんとセガさんという名前はなんとなくで深い意味はない。テレビ好きで話題を出すから「ばん題」と考えていて、実際入力して変換していると「万代」と出ての「千賀」なので、語呂というか字面が良いな、と。
 あと百道。最初は主人公の名前とか考えていなかったのだが、「お前だ、百道」「誰? ……わたしだ!」ってなるの面白いかなー、と思って急遽名付けた。

 内容はといえば、テレビを見ていて実際に思ったこと。前半は悪ふざけ感つよいですね、はい。でも時系列的にはリアルなのですよ?
 MMクラブの近況ノートである実験について書いているのだが、それがそのAIの番組で出てきたものだから、強く印象に残った。その実験というかなんというかにもちゃんと名前があって何かにメモしたのだが、忘れてしまった。なので本編では軽く書いている。AIに関するテストだったんだ、あれ。という驚き。他人の立場になって考える、というやつのことです、はい。
 ちなみにその番組、反響が良かったのかそれとも他にネタがないのか再三再放送しているのを見かけるが……そこで人工知能を搭載したロボットがインタビューに答えていたんですよ。個人的には「人間が気持ちの良いと感じる、受け答えをしている」感。自我とか知能があるというより、そういう対話シミュレーションの延長線上っていう感じで、まだシンギュラリティには及ばないかな、という印象。ただまあ、メディアに明かされる情報なんてほんの上澄み、陰謀はもっと深いところにあるのゲスよ。

 創作フェスのお題は「秘密」。意図が読めないが、最近のスキャンダルと絡めているのだろうか、とか邪推したり。
 こちらは無理やりお題と絡めた感あるというか、そのために冒頭を書き直すなどしたのでぴったりビンゴではないが、でもよくよく考えるとこれはカク〇ムの秘密だな、みたいな。

 後半の話は割と真面目に考えたもの。オチが決まっていなかったのだが、なんとかなった。とてもよく出来たと思うのだが、読まれていないという悲しみである。なぜ前半1話を読んでハートもつけたのに、2話目を読まないのか。短編ですよ? 長編ならまだしも。等々、思うところがいっぱいある。だって真面目に危惧してるんですもの。

 前もノートか何かに書いた気がするが、AI小説ばかり送られてきてSFか何かの公募が募集中止した、みたいな記事を見かけたことがあって、生成AIっていうのに脅威を感じてるのである。真面目に。
 カクヨムみたいなロイヤリティプログラムがあると、AI小説の氾濫を招くのは必然だと思うし、その対策を早めにしておかないと極端な話、出版業界ごと終焉を迎えるのでは、とかも考えたりしている。飛躍しすぎだろうか。杞憂だといいよね。でも「この小説が文庫化されたら世界が終わる」とか言われてる小説が文庫化されて話題になってたの見かけたんですよ。なんで世界が終わるのか理由はよくわからないが、「この作品を出版しないといけないほど、今の小説は売れてない」みたいなことを想像した。そんなことはないと信じたいところだが。ただ実際、カクヨムなるサイトなどがあって、購入せずともユーザーは無料で物語に触れられる訳で。
 しかしまあなんの力のない個人が何か訴えたところで、これが世の流れならもうなるようになるしかないのである……。そういう不安を誰かと共有したかったなという想いもあったが、それこそSNSでやれという話で。
 あまり関係ないけど、最近世に出てる異世界ものとかウェブ発信の小説のタイトル、特に長文系、それこそ生成AIかランダム生成でつくられた単語の組み合わせ感ある。

 真面目な危惧とは別に、2話目はちゃんと面白くなってると思うしそこまで読めば印象も変わると思うのに。我ながらよくそのオチを見つけたって感じなのに。そういうのが前にもあって、シナズノキミっていうんですけどね、そっちも読んでほしいところが読まれてない悔しさがあって、そういうのも皮肉って書いたのだが、それすら読まれていないのであった。

 ちなみに怒られるなり削除されるなどした場合、あの陰謀論が図星だったということではないかと邪推する。……いや、まあ、タイトルに書くのはやりすぎたかな。我に返るとやや心配するが、愛ゆえに、である。しかしまあ、最近は好きすぎて憎いっていう感覚について学習しているところにあります。
 あと、ツイッターはもうツイッターじゃないので、エックスなので、作中で遠慮なくツイッターって書けるなって思いました。だけどエックスくん、URLにはTwitterの文字列残してるんですよね……。トレンドにもたまに見かけた、「ツイッターならでは」という。今はもうないかな、さすがに。



 4。
 寝る前に頭に浮かんだ思い付き。適当に書いたというとあれだが、思いつくまま気の向くまま。慇懃無礼と懇切丁寧ってフレーズが面白くて。なんか面白い言葉遣いしてみようかなー、と。

 悪魔の証明っていうものに何かこだわりがある訳ではないが、作中で出たあるたとえ話。別件の設定というか敵サイドの思想の一部みたいなものをベースにしている。それを膨らませるためにこういうの書いた感ある。

 流れで書いていて頭から抜けていたのだが、「天国」というものの例として「アンパンマンの世界観」を挙げようと思っていた。あれこそまさに天国というか、理想郷、楽園じゃないかと最近真面目に思ったので。
 施しとか奉仕とかボランティアっていう感じではなく、自分のやりたいことをしているだけで、その結果みんなが笑顔になる、満たされている、という好循環。
 天国ってなにも悲しいこととか苦しいこととかない楽園というイメージがあるのだが、それってなんか気持ち悪くない?みたいな。培養液に使った脳みそ感あるというか、なんというか。
 アンパンマンの世界では風船が木に引っかかってとれなくて泣いてる子どもとか出てくるけど、必ず誰かが助けてくれる。悲しいことがあっても救いが必ずある……不幸あっての幸せ、みたいな。それこそ理想の天国なんじゃないか、みたいな。
 ばいきんまんとかいる訳だけども、それこそ悪役を演じてる悪魔というか、自分のやりたいことを好きにやってもいい、という自由の象徴ともとれるというか。ばいばいきんだけが全てではなく、ちゃんとばいきんまんの良さを理解している人物もいたりして。その「息子」という悲しい宿命のようなものを負った子もいる訳だが、それでもなんだかんだ楽しくやっている。パパに会えない寂しさがあるから、会える喜びがあるのである。
 そういえば、ここ半年くらいアンパンマンをなぜか観ていて、家族に指摘され気付いたのだが、作中でアンパンマンだけが何かを食べていない。というか、チーズとかバタ子さんの席やお皿は用意されているのに、そもそもアンパンマンのぶんがないのである。しょくぱんまんとかもそうなのかもだが……。これはすなわち、アンパンマンだけ他の登場人物とは異なる立ち位置にいる、つまり神とかその代行者的な存在である暗喩なのではないか……。でも愛と勇気だけが友達の悲しき世界の守護者である可能性も捨てきれない……。
 生まれてくる子どもは生まれる前に天国的なところにいて、自分で生まれてくる先の親を選ぶ、という話を聞いたことがある。一見感動的だが実はとても残酷な話なのだが、幼児のあいだでアンパンマンが人気なのも、生前自分がいた環境がアンパンマンのそれに近しいから共感を覚えるのではないか、とかなんとか……。
 アンパンマンついでに、「ジャムおじさんとアンパンマン」っていうまるで最終回か第一話みたいなタイトルの回がとても印象的で記憶に残っている。通常だと二話で一回ぶんなのに、この一話だけで丸々一回ぶんなのである。のちに、それが原作アンパンマンのオマージュというかアニメ化的なストーリーだったと知る。

 ……とかとか、アンパンマンについて別に普段からそこまで考えている訳ではないけれども。あと、擁護できないタイプの悪役もいるにはいるみたいだしね。

 ところで、なんとなくで書いたこっちのPV数の方が現状雑談部より多いっていうのが解せない。カクヨムくんのそういうところだよ、あれなのは。



 5。
 危機一髪の時に思いついたのだが、締め切り六時間前だったので書ききる気力はなく。
 ならば逆に、お題全てを使い切ってやろう、あとせっかくだし短編で出来る限界を……1万字の中でジェットコースターみたいなエンタメをしよう、と企画。まさに先の読めないスタートだった。

 元はといえば家族が観ていたドラマから。ボディーガードに危機一髪のところを助けられて恋に落ちる、とかベタだよなぁ、と。もっとひねりを、からの未来からの電話という謎展開。20万円を伏線回収できたのは我ながらよく思いついたな、という感じ。あと、思い付きで書いたあらすじをちゃんと実現したのもやったなって感じ。

 たった三つのお題で集大成も何もないけども。KACの時には毎回ラストにはやってたので、今回もそうした。自信をもってそうしたので集大成と名付けた。しかし読まれない悲しみ。先の読めない、とタイトルに銘打ってるというのに、「先」だけを読む人とかがいるこの世界の理不尽。あと、今回は普段やらないようなあおるようなあらすじとかにしたのだが、それでも読まれないとなるとこれはもうコネか賄賂かそれがお前のやり方かーってなる。投稿時間と運っていう要素もあるんでしょうけどもね、もうこっちの努力でどうこうできる領域ではない。
 実際どうなんだ、先の展開読めないって思ってもらえたのか。読めない上に続きが気になるって人はいたのだろうか。分からないよ無反応なんだもの。
 ただまあ、先が読めないって気持ち悪さを伴うものだという気もしてる。先の読めないサスペンスみたいなキャッチコピーの映画を観た時、先が読めないのは事実だけど展開が嫌すぎて普通に不快だったりしたので。無意識に同じような不快な展開にしてしまっていたか、という反省点もなきにしもあらず。王道やテンプレはその点、安心感がある。なのでテンプレに囚われたお嬢様キャラを……というのをだいぶ早い段階から忘れてしまっていた!

 とまあそんな悲喜こもごもであるのだが、やりきったこと自体は満足。密度の高い短編にできたと思う。ちなみに思い付きの全アドリブではなく、ちゃんと伏線は張ってましてよ。淫乱クソビッチのこの野郎、という台詞に対して「淫乱クソビッチ」は否定してるのに「野郎」は否定してないんですよ、お嬢様。ちゃんとお嬢様とボディーガードのバトルだし。いやまあ、襲ってきたのは部外者だが。

 こういう密度の高い短編を量産できればいいな、と思う。雑談部もそうした思想のもとに書かれている。密度の高い短編っていうのはつまり、展開して補足していけば、ちゃんとした長編になるっていうことなので。
 長編が10万字とすれば、これはその10パー程度の内容である。これがまだ序盤だとすれば、たぶんここから正規のラブコメになると思われる。気付けば昼ドラみたいなドロドロ展開になっていた。あと文字数たりなくてお嬢様がお嬢様してることは察してもらうことになったが、たぶんお嬢様になるのよ、とお母様に教育されてきたんだと思う。お姉様が百合らしいので、そこに付け込もうという魂胆でしてよ。



 さて。
 気付けばもう二週間もない。カクヨムコン。なんかずっと寝ている。気力がない。虚無ってる。それ以前は美少女戦士のネタづくりを一生してた。まだできてない。主要キャラのネーミングが済めば、2章を書けるって感じ。こんなタイトルだけどガチなのです。

 今日だけでけっこう書いたので、ようやくエンジンかかってきたか!?という想い。
 わんちゃんね、選考期間でもまだ投稿は可能なので、希望をもってやっていけますよ。……いやまあ、選考期間に投稿したので規約アウトです、っていう可能性もわんちゃんあるから、普段は恐くて出来ないのだけど、そもそも最新話投稿してねえんだ構うもんか、という感じで。

 惜しむらくは、新作長編をエントリーできなかったことである……。

 今年の目標、今更だけど新年の抱負……書くことのルーティン化、あとすぐに疲れない体の開発。
 とまあ、この二つをなんとなく考えていたのだが、加えて、来年の第10回カクヨムコンに向けて、一年かけて準備するぞ、というものを。

 ……まあ、一年後も開催される保証はなく。お嬢様の中でも書いてるけど、一日で全てが激変しうる世界なので。
 正直、昨年の自分は「今回のカクヨムコンがラストチャンスかもしれん(だから頑張らねば)」と気負っていたのに結局この体たらく。

 ……幸福に向かって邁進すること、たゆまぬ努力をすることが人生の本質であると信じて、まあ頑張るます。

 ……ちなみにこれ↑、美少女戦士の敵サイドの思想です。それで世界征服を目論みます。


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