『その花札が意味するものは』
https://kakuyomu.jp/works/16816700428328159587 第2回角川武蔵野文学賞には既に1作品応募していますが、もうひとつ書いてみました。
武蔵野について調べたら花札が出てきたので「花札の意味を使ったダイイングメッセージものが書けるのではないか? これならば他の応募者と内容が被らないのでは?」と考えたのは、1作品目を書いて応募した少し後だったと思います。でも具体的な花札の意味云々を考えるのが面倒で、そのまま保留になっていました。
危うくお蔵入りするところでしたが……。
きっかけは今朝でした。以前に『自主企画「今は一次選考が精一杯(第2回)」参加作品リスト』にて、昨年の角川武蔵野文学賞の中間選考通過作品を扱ったことがあるのですが、昨晩その作者様からコメントをいただき、今朝になってレス返し。そのコメントの中で今年の角川武蔵野文学賞の話も出ており、それを読むうちに「私ももう一つ応募してみようかな。ちょうど保留状態のアイデアがひとつあるから」という気分になりました。
それから急いで具体的な「ダイイングメッセージの間違った解釈ならびに対応する容疑者」を考え始めて、さっさと書いてみたのが、今回の短編です。
武蔵野の情景などではなく、むしろ武蔵野という概念を使った物語なので、少し「武蔵野」感は薄いかもしれません。でも「これならば他の応募者と内容が被らないのでは?」と思えるので、それだけで自分としては満足しています。
なお今回も、近況ノート掲載用に、挿絵がわりのブロック画像を用意しました。
作中で重要なキーアイテムとなる花札を、ブロックで作ってみました。
単純なものですし、画像ではわかりにくいかもしれませんが、実は背景の赤い部分は、月や野山と同じ層ではなく、ひとつ後ろになっています。そこに『背景』っぽさを強く感じて、これも自分では気に入っています。