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愛ってなんだ

現在若干スランプに陥っているので自作語りでもしようかなと思います。直近の三作、偽物川小説大賞に投げたやつです。

一作目は「姫様がさらわれました」ですね。まあ企画の空気感もまだあまりわからなかったのでとりあえず勢いで書きました。ちょうど某Vtuberのゼル伝実況を見ていたので、その影響を多分に受けています。RPGの喋らない主人公みたいな雰囲気が勇者っぽいかなと思いああいう感じのキャラになりました。姫様の無自覚な狂気と勇者の静かな狂気、そういうお互いに一方通行な関係もまた愛なのかなと思っています。自己犠牲こそが最もシンプルで強烈な愛情表現だ、というのも伝えたかったことの一つですね。でもバッドエンドにはしたくないのです。罰は受けるハッピーエンド、そういうのが好きです。

二作目は「魔女と令嬢、猫を殺す花」です。まあ百合ですね。ここにはあげてないけど昔百合ものの短編集を作ってコミケに出したことがあります。その作品で華子って名前の野良猫っぽい女の子が出てくるんですけど、その影響も多少受けてる気がします。
展開自体はそこまで複雑ではないんですが、物語の構造の方は意図せず複雑なものになってしまった感じがあります。一番厄介なのがタグと物語の関連ですね。ストーゲイ、プラグマのタグがついていますが作者としてはこれにあてはまるものは複数あると思っています。ストーゲイは二人の百合的関係とそれぞれの親(先生)との関係、プラグマは同じく二人の利害関係(百合が欲しい、魔法が使いたい)とシャーロットと婚約者の関係。まあ全然違った捉え方をしてもらっても構わないんですけどね。批評は時に作者の想像を超える、と教わったので。

三作目は「ホワイトノイズ」です。察しの良い方は勘づいているかもしれませんが半分くらいは実体験です。あくまで半分くらいですが。
東南アジアの島国には男女の兄妹が人類の始祖であるとする神話がいくつかあるとどこかで聞いたような記憶があります。その真偽は定かではありませんが、近親者に対する恋愛的感情というのは禁忌であると同時に人類にとって普遍的なテーマの一つであると思います。男性にとって特に姉という存在は母親以上に特別な意味を持った存在だと僕は考えています。でも創作物においてあまり共感できる姉というのを見た事がないんですよね。おしとやかで優しいお姉ちゃんなんて実在しません(偏見)。
またタグについては審査員の方たちに判断を委ねました。なんだかどれも微妙に違う気がしたので。エロスとマニア……確かに言われてみればそんな気がする、というか当てはめるならそこしかないだろうなと思いました。

毎度のごとく特にオチはありません。本当は三作目は長めの話にしようと思っていたのですが、書きたい衝動を抑えられませんでした。まあでも今のところ一番評判がいいので結果オーライ。そんなところですかね。

【追記】
もしかしたら二作目はアイラとジャックの主従関係もストーゲイに含まれる……かもしれない。まあその辺の判断は読者の皆様にお任せします。

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