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紅白

例年は見たり見なかったりなんですけど、今年はなんとキタニタツヤが出る。男性歌手の枠が増えた影響もあるのかもしれませんが、それにしてもあのキタニがついにNHKに出てしまう。歴代総理の肖像に目線を入れてMVにしてしまうような男がひと時といえど日本のお茶の間を独占するのかと思うとなんだかワクワクしますね。

ここはカクヨムなので一応創作関連の話もしておくと、少なからず僕の作品は彼の曲や歌詞に影響を受けている気がする。
「轍と足跡で泥まみれの一昨日の雪に苛ついた」という一節が彼の曲にあるのですが、このイメージはもろに例の短歌に影響を与えていますし、それ以外にも意図してこういったフレーズを盛り込んだ作品もある。

なんというか、本当に文学なんですよね。小説に比べれば圧倒的に短い数語で、実に効果的に人の心を揺さぶってくる。
BLEACHのOP曲にもなっている「Scar」で
「闇に抗って選び取って明日を強請るあなたの美しさに憧れてしまった」
という歌詞があるんですが、この「美しさに憧れてしまった」というのがめっちゃ好き。「あなたは美しい」でも「美しさに憧れた」でもなく「憧れてしまった」
このわずかな文末の変化だけで語り手の心情と背景が浮かび上がってくるのがすごい。自分もこういうものを書きたいと思わせられる。

まあ結局オタク語りに終始してしまいましたが、普段嫌いなものの話ばかりしているのでたまにはこういう日があってもいいかなと。
それでは皆さん良いお年を。

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