タイトルの答えは、『逢ひ見ての 後の心に くらぶれば』です。
権中納言敦忠という方の歌です。
百人一首の歌なので、有名ですよね。
この歌の意味を簡単に言うと、「一度逢瀬を遂げてしまったら、恋しさが募って仕方ない(逢瀬の前なんて比較にならない)」と言うものです。
この歌と私が出会ったのは中学時代でした。
百人一首の中で好きな歌を一首選ぶように言われて、ほーほーへーへー、と大体の歌を興味なく流し読んで。
この歌も流し読んだ中の一つでした←
そして選んだのは、式子内親王の歌でした。
『玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする』
「私の命よ、絶えるなら絶えてしまえ。このまま生きていたら、あの人への恋心が人に知られてしまうから」という意味です。
好きです(今でも)。
これを選んだ時の私の年齢は中1。12歳でした。
恋愛に興味が無い私は、ただただ「この命よ絶えてしまえ」の言葉の強さに魅了されてたんですね。
幼いです。
そんな幼さの私が「逢ひ見ての」の歌を目にしても、「ふーん」以外の感想は無く、なんなら「気持ち悪いなこのおじさん」くらいに思っていたと思います。
百人一首に限りませんが、『恋しい人と一緒に一夜を過ごしたら愛が深まってもっと恋しくなってしまった』……なんて……時に際どい内容の勉強をさせる物ですよね国語って(古文の恋愛の濃さが苦手で、論語とか孟子などの教え中心の漢文の方が中高生時代は好きでした)。
だからと言って、こういうのを避けて育ったら、何かこう、大人に必要な情緒というものを取り落としてきてしまいそうな気がするから教育って難しいものです。
きっと後から、「あれはこういう感覚なんだな」と分かってくれると信じて、先生達も教えてるんでしょうけど。
『今は深くわからなくてもいい、言葉と、この人の感覚だけ覚えておいて』という感じでしょうか。
え、私が幼すぎただけですか?
中学生なら大人の恋も分かる?
さて、突然こんな話をしたのは、まさに、今書いてる「ナディア・クライノートは筆を折る」が、ちょうどそんな展開に突入したからです。
大丈夫です、R15は付けました。
ナディアの一番の理解者で、一番の強敵である人との甘くて危険な夜です。
クローヴィスがナディアの手に堕ちます。
この展開になってから、別サイトのPVがすごく伸びてて…連休だからなのか、展開が刺激的なのか(多分どちらも)。
あ。それでですね(脱線しかけた)主人公達がまさに、「逢ひ見ての」の状態になってるんです。
無意識に書いてて既視感があるなぁと思ったらこの歌で、副題をこれにしようかなと思ってしまいました。
実際の副題は『恋と理性の対立(コンフリクト)』になりました。
やはりナディアは何といっても「作家属性」ですので、コンフリクトという言葉の方が合うだろうと。
ナディアが物語の魔女だとしたら、私は言葉の魔女でありたいなぁと思います。
☆☆☆いよいよ最終回目前!☆☆☆
『ナディア・クライノートは筆を折る』
https://kakuyomu.jp/works/822139841847174662