• 恋愛

筆が乗る時、乗らない時。

今実は、かなり久しぶりに全く新しい長編の作品を書いてます。
今まで書いたことのなかった、逆ハー的な要素が入った恋愛ファンタジーです。
ジャンルは「恋愛」を予定しています。

そのために色々設定して、書き始めたら。
何ということでしょう。

どんどんファンタジー色が強くなる…

私は恋愛を強めに押し出して行きたいんです。
でも書けば書くほど物語はファンタジー街道を走って行きます。
『恋愛? そんな腹の足しにもならないようなもん、どうでも良い!』
くらいの、冒険とバトルと魔法の物語で、

「待て待て待て! いいか、君は“恋愛”小説なんだ! 冒険小説じゃないんだ!」
と作者の私が止めに入ってます。

一体どんな読者を想定してるんだ。

何となく、男性読者には冒険やのんびりファンタジー(+女性キャラ達にチヤホヤされる)、女性読者には異世界恋愛のジャンルが好まれてるような気がするんですよね。

それを考えると、この話は…
ファンタジーを好む男性読者にとってみれば男性キャラばかりだし女性主人公。
恋愛を好む女性読者にとっては、冒険やバトル要素が多くて、女性作家ならではの、情緒的コミュニケーションが光る場面はどこ? と探してしまう。

という、なんとも中途半端な話になりそうで。
いや、かつてのコバルト文庫にはそういう小説は多かったと思いますけどね。ファンタジーに重きを置きつつ、ちょっと恋愛が絡んでくる話。

私のライトノベルの価値観を育てた土壌はそこだからなぁ…

物語がファンタジーだけにならないよう、隙あらば私が恋愛の場面を差し挟んでいますが、作者なんだから完全に握りたい、物語の手綱。

女性作家の強みは心理描写と、それが読者にどんな気持ちを抱かせるか想像する(読者の心理を読む)力だと思うんですよね。
だから自分も心理描写が得意だとは思いませんが、最近よく読む辻村深月さんは、上手いなぁと思います。
読者の情緒をかき乱すのが(笑)

かき乱すにも種類があって、嫌なかき乱されかたじゃないんですよね。上手いから、癖になるんです。

そんな小説を目指して書いてます。

だから、貴方があまりにファンタジーファンタジーしてると……困るのよ(走り出そうとする物語の手綱を掴んで止めてる)

でも、結局ファンタジーを書くときに筆が乗るということは、私は恋愛よりもファンタジーが書きたいということなのかなぁ…心理描写は全力でキャラの気持ちに寄り添って疲れるから、ファンタジーが書きやすいだけかな。

人の気持ちを想像するの、子供の頃から得意じゃないんですよね。サボってきてしまったというべきか。
周りの女子達に比べるとスロースターターだったと思う(小1くらいには、女子は早い子だとすでに周囲の気持ちを想像して行動してますからね)。周りの男子に比べると、どっこいどっこいかな(←)。
精神的な成熟が男子並みに遅かったし、鈍かった。

だから、男性作家にとっては情緒的な駆け引きの少ないファンタジーが書きやすいように、私もそんなファンタジーが書きやすいのだろうな、なんて想像してます。
ただ、腐っても私は女性なので。女性の特技は習得していきたい。
このファンタジー街道を突っ走る小説でも、女性ならではの描写を入れていきたいと思います。

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