みなさん、明けましておめでとうございます。
(遅っ!? それとも先取りしたのか? 一人だけ違う時間軸を生きているのか?)
先日からカクヨムコンのホラー小説を少しずつ書いています。今ちょうど主人公が高速回転しながら突撃してくるマリリン・モンローを目撃してフフッと笑ったシーンを書いたところです(どんなシーン!? 何をもってちょうどなの!? まあ嘘だかんね)。その作品のタイトルについて。
今回のホラーは、「リミナルスペース」という海外の都市伝説(のようなもの)を題材としています。また、僕はクーンツというアメリカの作家の小説をお手本としているので、この二点から今回のホラーのタイトルはなんとなく横文字にしたいと思っていました。
リミナルスペースとは、普段人が多いにもかかわらずそこに人が誰もいなくなると不気味さやどこか心地良さのようなものを感じるようになる人工的な空間、みたいなものを言います。そこから派生して、「The Backrooms」という、人のいない迷路のような空間が延々と広がる怪談が海外の掲示板で作られていきました。この辺の発想をもとにして僕は自分なりの「リミナルスペース」を作っています。
作品のタイトルもそれをイメージしたようなものにしたかったので、その辺のワードや発想を用いて考えていきました。
『オーバー・リミナル』
『サブ・リミナル(完全に語感で)』
『〇〇ゲートウェイ(どこかの駅か!?)』
『〇番出口』
『バック・シティ』
etc……
そしてなんとなく初めにピンときたのが、
『都市迷宮』
です。
僕は今回の作品で人口の多い都市ゆえの孤独、みたいなものを表現しようとしているので、『都市迷宮』はなんとなくイメージに合っている気がしました。だけど、なんか普通だなって。もっとオリジナリティがほしい。
僕は少し前に『恋するグラフィティ』という作品を書きました。僕はこのタイトル結構気に入っています。あれこれ考えずにポンと出てきたタイトルです。ただそりゃー初めは思いましたよ。「フォーチュンクッキーか!?」って。だけど、なんか良いなと思ったんですよね。内容もこのタイトルに寄せていったところがあります。「恋する」という動詞から名詞に繋げていくところが意外性や勢いがあって良いと感じました。
『都市迷宮』も悪くはないんだけど、もう少し考える必要性を感じました。
次に思いついたのが、
『静寂都市』
または
『サイレント・シティ』
です。
人が誰もいない不気味な空間を描くことになるので、これも結構合っていると思いました。とくに『サイレント・シティ』は、クーンツの小説のタイトルっぽい。
それからさらに「ノスタルジー」というワードが浮かびました。「ノスタルジー」は「郷愁」「懐古」「追憶」という意味。今回の作品は「失われた記憶」がすごく重要となるストーリーになっているので、より核心に迫った気がしました。
『ノスタルジック・ルーム』
『ノスタルジック・ゾーン』
『追憶の部屋』
悪くない。ただもう少し派手さがほしい。
『追憶の部屋 -ノスタルジック・ルーム-』
『追憶の部屋 -Nostalgic Room-』
『追憶の部屋 -Nostalgic Zone-』
悪くないだろう(ぺこぱか!?)。
英語で副題をつけることでなんとなく見た目がかっこよくなりました。僕はタイトルでは文字の意味よりも文字の見た目(視覚的かっこよさ)を重要視したりします。
ひとまずこれでいいかということで、
『追憶の部屋 -Nostalgic Zone-』
に決まりました。面倒くさがりなので何かないかぎりたぶんもう変えないんじゃないかなあ。略す時はただ『追憶』と呼ぶことにしよう。