@chauchau

私の行きつけのお店は、コーヒーと昭和の香りが漂う、レトロな感じの喫茶店。 お店のドアを開けると、カウンター奥の彼と目が合う。 「いらっしゃい」 格好いい、ギャルソン姿の彼。こ…

アマチュアカメラマンである「ボク」は、この街最大の花火大会を写真に収めるために今年も空に向かってカメラを構える。 だけど、カメラを向けているのは、ただ空と花火とを撮るためだけでは…

昭和の夏の光景をイメージしました。

獲物を狙わずに仕留める『猟犬』も、たまにはいる。

今日は町の花火大会の日。高校生のハナは、最近付き合い始めた幼馴染みのユメと一緒に行く約束をしていたのだけど、遅刻してしまい…… 甘い話が書きたいと言う一心で書いた、夏の夜のお…

二百文字小説企画

600字縛り自主企画！同題異話SR、5話完結。今回は現代ドラマ、里帰り小説です。

　誕生日なんて、年をとるだけの日。 　まったくおめでたくないし。 　ぜんぜんうれしくないし。 　泣いてなんか、いないんだから。 【関連作】 　本作の前日譚的エピソード。彼女と…

いただいたコメントやレビューを読んで嬉しかったことを元にレビューの敷居を下げるべく投稿します。 大なり小なり楽しんでいてくれた人がいるという手応えはカク人にとって嬉しいものなので…

<夏> ・夏休みなんていらない ・夏の敵 ・恋するアイスクリーム

　終えたはずのご飯を求める義父、もしかして認知症か？ 　一人の主婦を襲った疑問はやがて多世界の真実を浮き彫りにする。 　Twitterで適当に呟いた冗談から生まれた変なホラ話。…

ナンセンス、パロディの世界。

夏の暑い屋上で、彼は一人で音楽を聴いていて。私はそんな彼に近づいて聞いてみた。 「いったい何を聴いてるの？」

荒涼とした大地で、私はサバイバルしなければならない。しかし、なぜこんな世界に行きついたのか、私はよく分かっている。

太陽が二つあるような夏の日だった。 どこまでも青い空のキャンバスを、絵の具をこぼしたみたいにくっきりとした雲が悠然と泳いでいた。蝉の声が途切れることなく世界を包み込んでいる。一…

ブログ「今日のふじしま（http://blog.livedoor.jp/sirokuro023/）」に登場した「あい」ちゃんの台詞を実証実験兼朝ごはんにしてみました。

詩集／『珠　―ことだま―』2011年8月1日発行（初出：2008.11～2011.2）／special thanks：Ren.

天高く舞い上がる龍の勇姿をイメージしました。 風待草(かぜまちぐさ)：ウメの別称。

両想いの相手が両想いのまま死なない限り、死ねない宿命の藤色の瞳を持った魔女の物語。

かわいい女性店員が目当てで、コーヒーショップに通い続けるある男性。 足しげく通ううちに、相手も男性のことを覚えてくれ、それなりに楽しく会話もしたりする仲になった。 しかし、そんな…

よくあるRPGの導入で、王様に期待をかけられたにもかかわらず渡されたお金も少なく、装備もしょぼい。 そんな王国の大人の事情を考えてみました。 某タクティカルエスピオナージ風の超短…

いつもより遅い梅雨明けを心配していたが、無事に梅雨が明けた。あの日がもうすぐやってくる。みんなにとっては何でもない日。けれど自分にとって特別な日。今年はどんな日になるのだろうか。

じわり、と広がる胸の痛みはいつくるのか。 きっと思い出のある場所を訪れたり離れたりしたときなのかな、と僕は思います。 これは、 卒業で遠くへ引っ越すある少女の忘れ物の話。

彼女の唇から紡がれる言葉は特別で、 いつの間にか楽しみにしている自分がいる。 紡がれる言葉は誰とでも交わす言葉なのに、 それを聞くと どうしてこう暑く感じるのだろうか。 花にな…

これまでの人生、大事な日に限って遅刻ばかりしていた俺。こんな日にまで遅刻するなんて……。 娘に会ったら、何て言えばいい？ ※勝手に1000文字以内に縛って書いてみました。どこま…

高校のテニス部の夏合宿。君に近づきたい。君から、近づいて欲しい。 のに……。

偽教授さま「書き下ろしコンテストだよ　偽教授電電杯」参加作 俺は電話をかけまくる。 それが仕事だからだ。

お母さんの病気を治すために、魔女の修行をする少女の話

食い道楽の悪魔ラミントンは、上司より連絡を得る。 それによれば近々近場に天使が降臨するという。 無垢なる天使を堕落させるべく、ラミントンが選んだ道筋は、天使を連れての「食べ歩き」…

いつも恋愛相談に乗っていた幼馴染のあゆみが恋を諦めたと言う。片思いしていた先輩に好きな人がいたらしい。その話を先輩にすると、お前は悪いやつだと言われた。

日々の仕事に疲れている俺に、何故か声を掛けてきた女子高生。 無茶な頼みごとをしてきたりして、最初っから妙に距離が近い。何かと手を焼かされつつも、忙しない朝の通勤時間に生まれた彩り…

終わり方を曖昧にしたのは、読者によって結末が違ってくるのが面白いと思ったからです。

中性的な美形の少女・凛堂真(りんどうまこと)は、『王子』ともてはやされ将来を有望される、文武両道の秀才であったが、『王子』としての生活にどうしようもない息苦しさを感じていた。 そ…

料理研究会第28代会長である日種(ひくさ)は大きな困難に直面していた。 研究会発足当初からある伝統の月例行事に会員たちのほとんどが参加しなくなってしまったのだ。 原因はわかりきっ…

　厄介な仕事を一つ終え、東北から東京へ帰ろうと、高速バスに乗りこんだ俺・・・・しかしそれが間違いの元だった。そのバスには拳銃と、そして『爆弾を持っている』という少年が乗っていたの…

魔族を滅ぼし、故郷へ帰還した少年に待っていたものとは——。