異世界ファンタジーの、若い書き手さんが、
「運営は十万字書くのにどれほど大変か分かっているのか」
と死にたそうな様子でぼやいていたんですけど、作家さんが選考しているのではないのだから、誰も10万字なんか書いたことないんじゃない?
もし、「ある」であっても、だから? というか。
慈善事業ではないのだから、売れそうな作品を選んでいるだけです。
それが何故、打ち切り連発で、「売れない」のかは、らんたさんの評論
https://kakuyomu.jp/works/16817330659071865553に書いてあったとおりです。
読書家の人が読みたいと想うラノベと、webで隙間時間に軽く読むラノベとは、大幅にズレがある。
この☆の数もね。
【書き手は書き手に☆を送ることは出来ない。】
もし、そんなルールが施行されたら、たくさんの読み専さんを確保している一部をのぞいて、途端に評価数が激減する人が、圧倒的多数です。
カクヨムだけで通用する仮想通貨みたいなものなんです、☆というのは。
エンジョイ勢はそれを承知で、やりとりを楽しんでいる。
だからカクヨムで、まったく読んでないけど☆と♡を大勢の人に配って回りました、まめに更新しました、流行のVtuberも盛り込んだよ、☆を大量に持ってます、いけんじゃね? と外部に応募しても、カクヨムの外の公募では全落ちって当たり前のことなんです。
「赤字から抜け出せません。カクヨム閉鎖しまーす」って云われたら、途端に、☆の数なんてお外の世界ではなんの意味も持たなくなるんです。
運営は10万字書く苦労を知っているのか? と嘆いた人。
本気で作家になりたいならば、カクヨムを基準にしてはいけないし、カクヨムだけにしがみつかないほうがいいし、たとえ書籍化してもそれでは食えないっていうことを理解していないと、人生を棒にふっちゃうよ。
そのうち出る。
そのうち必ずベストセラー作家が出る。
どこかでそう想って、角川さんもカクヨムやってるわけだから、出るかも知れません。
書籍化したあと、作家を本業として一本立ちして、生活が出来る人もいるかもしれません。
けど、それは「あなた」ですか?
書籍化したとしますよね。
それで幾ら印税もらって、何か月、何年、生活するつもりなんでしょうか。
売れっ子作家以外の、作家の多くは、時給換算したら、アルバイト以下です。
頻繁に書店で新刊見るよな~って人でも、
「地方で暮らして贅沢しなければ生きていけます」
その程度の稼ぎなんです。
エンタメを書く能力に優れていれば、たとえ「なろうのナーロッパ俺ツエ―」であっても、頭一つ抜けて、長い作家生活を送れる人は、いるでしょう。
でもそれは、「あなた」ですか?
ネット小説発の作家は使い捨て。
そのとおりなんです。漫画雑誌形式です。
だって次から次へと、新人さんが押し寄せてくるんです。売れない人のいる場所はありません。
すでにラノベは三十代から四十代をターゲットにしてるとのこと。
この次は四十代から五十代?
そして……?
「退職金と年金が少なすぎるので転移転生して孫みたいなおっぱいパイな童顔エルフと温泉につかってじじいは若返ってぴちぴちの若い娘にモテまくってますが何か?」
「社畜生活が終了したので念願かなって異世界に転移して美尻美乳のエルフたんとスローライフほのぼの勝ち組じじいが偶然若返って勇者になってお姫さまと結婚するよ俺の本当の人生が、今、はじまる」
老人ホームから転生。
または生活保護を受けながら作家になる夢を諦めきれず、
「二十代の時にカクヨムで賞をもらったことがあります!」を売り文句にして、古ぼけたこたつに向かって、半世紀前と同じラノベを書いている?
でも、これはこれで、「あり」だと想う個人的には。
介護の人を殴ったり抱き着いたりしている巷の老人よりは、生き生きと充実した老後です。
その頃には、カクヨムは閉鎖して存在してないと想うけど、その代わりのサイトがきっとあるから平気でしょう。
死ぬ前にデータは消す? 消さない?
使い捨て。
だったら、定年退職した世代からも作家がどんどん生まれるといいのにと個人的には。
昔は、「三十歳までに作家になれなければ見込みはない」なんて云われていましたけれど、今は、全くそんなことはありませんから。
世間一般の読書家の水準に耐えられるものを書いている方、☆もPVもゼロ状態のまま、下層階にきっとたくさん眠っていらっしゃいますよね。
その層からも書籍化していくのなら、角川文庫として読み継がれるものも出てくるかもしれない。
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▶「送り火」
「ご当地怪談募集」に寄せたもの。
お題のある自主企画は、自分が書き上げるまでは他の方のは読まないようにしています。
トップ画面に出てきたので知りましたが、送り火を題材にして書いてる人が先行で他にもいらっしゃいました汗
「ホラー」ではなく、「怪談」だと、ちょっと不思議な話も入ってくるので、幅が広いですね。
▶「波欠け」
上記企画に寄せた二作目。
上が火だったので、今度は水です。
▶「藪(やぶ)」
芥川龍之介「藪の中」みたいな話を募集している自主企画のために書いたのにチェック項目を間違えて、はねられてしまった作品(笑)※わたしが悪いです。
『ターゲットにされたら終わり』
そんな最凶最悪の人格モンスター、自己愛性人格障害者の特徴を盛り込んでいます。
自己愛は「愛、正義、善、人を指導できるほど全能の神である」という、あり得ないほど完璧で高いセルフイメージで生きています。
その自己愛劇場の中で、自己愛の引き立て役になるために、「指導の必要な劣った人間」として人前に突き出されるのが、自己愛の被害者となる、ターゲットです。
言い触らす悪口の中身といえば、自己愛本人の自画像という相当なキチっぷりです。
さらに、自己愛はターゲットの周囲の人間に接近して、自分の味方に洗脳していくという、ひじょうに目立つ特徴があります。
悪口で取り込まれていくこの人たちには名がついています。
・(自己愛の)お助けおじさん
・フライングモンキー(オズの魔法使いに登場する攻撃型サル)
お助けおじさんって、自分のことかな?
と想った人、大丈夫です。あなただけではありません。
「誤解されて、きく耳をもってもらえず、怒って怒ってゆるしてくれないの~」と自己愛に泣きつかれて、「なにおぉ!」と激昂して、「きく耳をもて!」「人を赦すことが大切なのが何故分からない!」と腹の底からの怒りに燃えて、「ターゲットだけは許せない」と憎々しげに吐き捨てる人、次から次へ、その辺にごろごろ続出します。
または自己愛グループに入って、ヘラヘラと、自己愛を構ってあげる下僕タイプもいます。
【自己愛の本質】は、この取り巻きの言動に出るので分かりやすいです。これが定番の手口です。
たとえば、ターゲットにされた人が、
「行き届いて、仕事が丁寧ですね」と褒められたとしますよね。
すると自己愛は割り込んできます。
自分が主役でないと気が済まないからです。
「あの人はミスばかりで、それを注意したら悲劇のヒロインになっていじけてしまった。仕事は丁寧にやって視野は広くないといけませんよね。分かって欲しいけど意固地でプライドが高くて認知が歪んでいるターゲットはきく耳をもってくれない。大切なのは、感謝の気持ち……! はやくターゲットもご縁を大切にする優秀な人間になって欲しい」
などと、会社の役員レベルにまでびっしりと吹聴して、本来ターゲットのものであった評価や交友関係を横取りしてわが物とするのです。
【自己愛は必ず人と人を揉めさせ、ターゲットを孤立に追い込み、『また狭量で無能なターゲットが問題を起こしたの?』と(・∀・)ニヤニヤはしゃぐ】
【神様ポジションが好き】
びっくりするほど情に訴えるのがうまく、口説が巧みですが、
「人に指示したり命令せずに、あんたが自分でやったら~?」「今聴いたその話、被害者さん側にも、事実確認するね~」と、パンパンッと強く云い返すと、こいつはターゲット包囲網の手下には洗脳できないな、と判断して、ごちゃごちゃ言い訳しながら自己愛は去って行きます。
▶「お札を納めて」
「ご当地怪談」への三作目。
わらべうたを題材にした企画に出そうと考えて書き始めたのですが、規定が千文字だったので、あっさり諦めて怪談に出しました。
▶「貴方のもとに嫁ぐとき」
公約どおり、八月中に完結しました。
わたしにしては、たっぷりと乙女要素を詰め込みました。小粒ながらとても大切な、甘い作品になってくれました。
連載を追いかけて下さった方、読んで下さった方、励みになりました。ありがとうございました。
6万字なのでカテゴリ的には中篇です。でも気分は長篇でした。
長篇は書いていて楽しい。書き終わるのが寂しい。
甘々要素は少ないですが、コバルト文庫風の乙女小説にはなったのではないかと。
過疎っているという意味では、そんなわたしのソウルメイトがいます。
それがこちら。
↓
【自主企画・『喧嘩商売』『喧嘩稼業に影響を受けた小説】
これ。
もはやカクヨムの怪談と化しつつある気がする(失礼)
わたしにしか見えていない企画だったらどうしよう(失礼すぎる)
『子連れ狼』に影響を受けた作品ならば書けるかもしれないんですが……!(※漫画)