先日、「ブラックホークダウン」(2001)と「アウトポスト」(2020)っていう実話をもとにした映画を続けて観たんです。
誰が誰やら分からん。別々に、もう一回観よう。
両方ともに「RPG!」ってよく叫ぶので、どっちがどっちの映画にあったことだっけ~って後から絶対になりそう。
「ブラックホーク」はヘリの名前です。
これが敵地に落ちちゃう。
落ちると、現地の人たちがわっと群がってきて、石とか投げてきて引きずり出されて惨殺されてしまう。
救出に赴くと、これまた犠牲者が出てしまう。
携行用ミサイルRPGをそのへんの住民がこっちに向かってぶっ放して来る。
最初はノリノリで着任してきた新兵も、リアルな戦争に真っ青です。
また現場に戻るのかと訊かれた古参の軍曹が、飯をガツガツ貪りながら、「俺たちが戦っている理由なんて、国のやつらには理解できない」と応える言葉とか、
いかにもアメリカ的なヒーロー願望を満たすものですが、物語の上に台詞が乗ってます。
哀愁漂う音楽がよかったな~。と想ったら、音楽はお馴染みのハンス・ジマーでした。エモいはずです。
片や「アウトポスト」の方はまず、前哨基地がおかれた場所が酷くて、コップの底みたいなところに駐屯地をつくってる。
周囲の高みからタリバン攻撃し放題。
約8倍の襲い来る敵400人を相手に闘ったその模様の再現映画でした。
いかつくて頼りになりそうな歴戦の上官が病んでたり、サーファーみたいな笑顔のいい優男がめちゃ頼れたりします。
両作品ともに、イケメン枠にオーランド・ブルームがいるのです。
続けて観ると混乱するわけですよ。
(新作)
▶「実話怪談」
人類はずーっとオカルトや占いや神さまとお付き合いしてきました。
それはわたしたちが必要としているからです。
現代の知識で解明できたからパタッと終わりなんてことにはならない。
▶「太陽の音を忘れない」
ガチすぎて誰も読まないやつ。
現時点でPV一桁ってひさしぶりに見たかも。
それなのに、丁寧に読み込んだレビューコメントまでいただきました。ありがたいです。
そのレビューコメントの中にわたしが云いたいことが書かれてあったんです。
他の人が書いてもこうはならないと。
一見、過去にあったことを書き列ねているだけの書評風にみえますよね。でもオムレツ作れって云われても、作り手によって完成品がまるで違うように、小説でもたとえ王道のテンプレ展開であっても、書き手によって全然違うものになるはずです。
これ、他の人が書いたら、もっと祈りを込めた優しい感じになるんじゃないかな~…。
▶「約束」
立談百景さまの自主企画『ショッピングモール怪奇』に寄せたもの。
ちらっと見たら企画主さま以外にはまだ誰も他の人が参加していなかったので、一番乗りを狙えると想い、ものすごい勢いで書きました。
(連載中)
▶「あなたの許に嫁ぐとき」
「魔女りん」のスピンオフが書きたくて、『嫁入りからのセカンドライフ』企画に便乗した乙女小説♡
乙女小説。
我ながら、「ふっ」って笑っちゃいましたよ。
ターゲット年齢層が高めなので、きわどいシチュありを望まれているのかも。
わたしが書くのは、少女向けの話です。
上限文字数の関係で一回更新分を3~4千文字で区切ってますけど、後半足りるかなぁ。
公式さんの企画に出す時って、いつも、五桁四桁三桁の☆所有者さんがずら~~~~っと並んでいるところに、
☆ちょっと
とかで混じってるんです、頭がおかしいです。
前回も書いたんですけど、「溺愛されて~」系の女性向けの企画に男性が応募するとすごい作品が出てくるんじゃないかと本気で想ってます。
何故かというと、男性作家の独壇場ともいえるジャンル(ミリタリーとかエログロバイオレンスとか)に女性があえて書くとなったら、その人は相当な力と自信のある人でしょう。
そんなことないかな?
けっこう気楽に参加する男性多いかな?
酒見賢一「後宮小説」がたとえぶちこまれてきても、今の流れでは、まったく相手にされないかも。
歴史小説に関しては、歴女(レキジョ、歴史オタク)や、幕末作品の二次創作から流入してきたりして、すでに女性の書き手は大勢いらっしゃいますね。
昔と今の違いっていったら、昔は女性が書く歴史小説は、ほとんどが女性が主役だった。
古代が舞台ならナンとかの女王、中世以降が舞台なら誰それの妻。細川ガラシャさんとか、徳川の何代目の奥とか。
女性を主役にして、歴史を舞台にして干物二次創作をやっていた。
書く方々も、昭和の女性の作家さんだと、「我こそは現代の紫式部たらん」くらいの気概で書いておられるから、格調高くてすごいの。
和服を着て文机の前に正座して書きました感が文章が立ち昇る。
一弦もおろそかにしない琴の調べでも聴いてるような気がします。きゅうきゅうで読むのしんどい。
女性向けのweb漫画もどんどん増えて、充実の一途を辿っていますけれど、あいかわらず男性はつるっとした顔で、可愛いか、きれいです。現実との乖離ぶりは男性向けより酷いかもしれない。
無料分のところだけ読んでますが、面白い~!
そんな女性向け恋愛ジャンルのド定番、「イケメン上司に溺愛されて~」「砂漠の王子さまに見初められて~」を読んで、読者がその中のイケメンに恋をするのかといったら、しないんじゃないの?
イケメン上司も砂漠の王子も現実には存在してやしねえことは分かっていますから、「ああ素敵だったなぁ」ってふわふわした気持ちになれたらそれで満足。
活字の中に見出す恋心なんてあったかな。
ありました。
大失恋しましたけれど。
これぞわたしの理想だ! そんな男性に巡り合ったのに。
その男の名を、『羽生丈二』というのです。
夢枕獏の小説「神々の山嶺」に出てくる登山家です。
この「羽生」は、目下入籍で話題のあの方ではなく、将棋の羽生善治さんからとられたそうです。
「神々の山嶺」なぜか数年前にフランスでアニメ化されました。観る気もしなかったんですが先日観てみたら意外にも良かったです。
背景がおかしなことになってるし、かなり内容を飛ばしているので、原作の方が断然いいですが。
以下、結末までネタバレするので、未読の人は後から読んで下さい。
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羽生丈二。
ストイック、ただひたすらに我が道をいく。峻厳な山を仰ぎ、その頂きを目指す孤狼。
仲間たちの登山はただの部活かただの趣味だが、羽生の登山は生きることの全て。
極限まで命を削り、空に刺さる孤独な高峰を羽生丈二は目指す。
下界でモテ術をこじらせているヘタレなんかどうでもいい。
男はただ目指すものに熱く魂を燃やすその生きざまだけがあればいい。
羽生は山のために女を捨て母国を捨て地上を捨てる。
目指すは世界最高峰、酸素すらない頂点。
羽生丈二。
これぞ男だ。
これこそ男。
ところがです。
ところがですね、この羽生という男、わたしが惚れたこの男、謎の失踪をしたこの男、登山家としてのピークを過ぎながらもエベレストの登山口でふつふつと前人未踏の壁面からの無酸素単独登頂の機会を狙い虎視眈々と牙を砥いでいたこの男。
こいつはですね、この羽生はですね、青空にハッピーカラフルな旗がはためく高地のカトマンドゥでですね、
現地妻をつくっていやがったんです。
マリアナ海溝に沈んでしまえ。
永久に凍っとけ。
「それ」も込みで、「それ」とは、現地妻も込みで、男の浪漫を体現しておられる方なんですが、今となって振り返れば羽生はやっぱりいい男でした。
いいんじゃないかな、現地妻くらいいても。
もう全てが許せる気がする。
未読の方はこの酷暑のさなかに極寒体験ができる「神々の山嶺」をぜひ。