連休中は旅行や、親戚付き合いなども含めて、まったく執筆できない方も多かったことと想います。
お天気も良かったですね。
昨年同じ時期に宿泊した観光地のホテルが、料金1.5倍になっていて、人が戻ってきていることを実感しました。
来週も久しぶりに逢うお友だちと新緑を満喫する予定です。
GWもいつも通り執筆されている人たちが少なからずいて、ビビりながらも最終日の本日、駆け込みで自主企画に一篇寄せました。
▶「沼のほとり」
柴田恭太郎さんとクロノヒョウさんの自主企画に同時寄稿。
複数の方から横溝正史のお名前を感想で頂きました。原作よりも1970年代の映画化作品のほうのファンです。
「八つ墓村」「犬神家の一族」この二つは特に素晴らしい。
「祟りじゃー!」はどっちだっけとよく混同します。
前者が渥美清さんで、後者が石坂浩二さん主演ですね。
金田一耕助のイメージは圧倒的に石坂さんです。他にも金田一耕助を演じた人はたくさんいますが、石坂バージョンが好きです。
犬神家で湖面から突き出している両脚、何十年もこすられ続けているあのネタ、あれって役者さんでもスタッフでもなく、湖畔に暮らすご近所の名もなきおじさんの脚だと知った時は笑いました。
たまたま近くにいて、「やって」って云われてやったらしい。
どちらが好きかと云われたら、「八つ墓村」かなぁ。
落武者から飛行場への繋ぎで心を掴まれます。芥川也寸志さんの音楽もいい。
意味も分からず観ていた子供の頃に印象深かったのが、森美也子の、
「ひとって、みな、寂しいですから」(うろ覚え)
というセリフなのですが、よく考えたら、「お前が云うなよお前が」ですよね笑
妖艶で美しい悪役女優さんの魅力が光っていました。
どんなに達者な役者さんで金田一ものをリメイクされても、当時の映画の土くさい雰囲気は再現不可能。そして「八つ墓村」のテーマ曲を聴くと「大江戸捜査網」のテーマ曲(作曲:玉木宏樹)が同時に想い出されてしまうのですが、理由はまったく不明です。
なんでこんなテンポのいいカッコいい曲を時代劇に合わせたのか知りませんが、すてきな曲です。
犬神家担当の大野雄二さん(ルパン三世の曲の人)もそうですが、この高度経済成長期の時代には今も色褪せることのないピッカピカの名曲がたくさんありますよね。
旅行といえば、昨年九月、静岡集中豪雨による影響で新幹線内で缶詰になるという経験をしております。
京都駅でウェザーニュースを見ていても、線状降水帯は予報では数時間ですっかり北に抜ける感じでした。
それが、ずっと停滞して同じ場所で猛烈な雨を降らし続けたのは、速度を落としながらゆっくりと時間差で新幹線を送り出していたJR側も予想外だったことでしょう。静岡で詰まったため、線路大渋滞です。
乗ったのは京都17時発の新幹線でしたが、出発したのは19時です。関ケ原付近で停止し、そこから22時過ぎに全線運行を取りやめるアナウンスが入りました。
始発駅の新大阪に引き返しますと云われ、戻るのかと想えば上がり方面に進み、結局、真夜中に名古屋で停止しました。
京都駅を21時以降に出発する新幹線を予約して、京都駅で待っていた方々は、「運行中止です」と云われて夜中に駅から追い出されていますので、そちらの方が大変だったかも知れません。
名古屋駅ホームには空の新幹線が入線していて、ホテルとして使って下さいと云われたのですが、既に大混雑でした。
長時間車内にいたこともあり、わたしは外に出て、下の待合室で夜を明かすことにしました。
一人で新幹線に乗っていた女性たちとなんとなく集まって、お互いに荷物番をしたり、お土産のお菓子を開けて近くの人たちに配ったり、女子会みたいなものを開いて一晩中ぺちゃくちゃ喋っていたので意外と楽しかったです。
名古屋より先の線路上で止まった人たちにはJRからお水の配布があったり、隣りに別の新幹線がやって来てはしごみたいなものを渡って新幹線をうつり、最寄り駅まで引き返したりしたそうです。
時間的に夕食を飛ばしていますから、パンくらい配られるのかな~と想ったけれど、自然災害が理由のためか、人数が多すぎたのか、そんなことはなかったです。
静岡から離れていても実に滝の中のような雨でした。
観測史上、歴代一位でしたっけ?
それも頷けるような、あの時のあれは、すごい雨でした。