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星の唄

GWいかがお過ごしでしょうか。
休暇どころかお仕事、あるいは帰省その他で、いつもより忙しい人も大勢いらっしゃることでしょう。
お金出ていきますよねお金( ;∀;)


新卒の皆さんが就職先をすぐに辞める。

甘えてる、根性がない。

雇う側からすればまあ分かるんですけど、ばたばた離職者が続くようなら職場にも問題があるのでしょうね。

お給料は我慢料といっても、我慢に値するものがないどころか、大幅マイナスならそこに居る意味ありません。無理して勤めても何にもいいことがないです。
会社で壊されてしまうと、残りの人生を廃人同様に過ごすことになる。
先輩たちが既に色々見せてくれたではありませんか。

とくに直属の上司や同僚に『自己愛性人格障碍者』がいて、あなたがターゲットにされたらすぐに逃げて下さい。
あちこちで書いておりますが自己愛が職場にいたら、どんなにあなたが頑張っても、どんなにあなたが良い人でも、正反対の評価を言い触らされてすべて潰されます。
本格的なターゲットになる前に逃げて下さい。

でもきっと「何かおかしい」と想った時にはすでにもう、「ここの主役はこのアタシよ!」とばかりに周囲の人は自己愛が手なずけて言いくるめており、あなたと周りの人の間に自己愛が割り込んで溝をつくり、人間関係をコントロールされていることでしょう。


みちのあかりさんがまたしてもサックリと切り取って下さったこちら。
「売れる小説を書くのか、書きたい小説を書くのか問題」
https://kakuyomu.jp/works/16818093076411575783

好きなものは書いてはいけなくて、それを禁止だという人の「好きなもの」を書かされる。
こんなの、誰でも「エ?」ってなるじゃないですか。

でも「エ?」となる人は、逆らった・反抗期という扱いにしかならない。

「どんなものを持ち込んでも全部ボツにして精神的に追い込んでやったザマァ」
どっかの担当がこんな自慢しているのが以前、暴露されていましたけれど、そんなことを自慢していた人、死ぬまでの人生のどこかで巨大なツケが回ってこないといいですね(真顔)


どんな仕事であれ好きなことを仕事に出来ることほど幸せなことはありません。
それで人並みの生活が出来るほどのお金が稼げたらいうことはありません。
しかし現実は、腐るほどいるプロの作家も漫画家も、安定して食べていけるほどの稼ぎがある人は全体のわずかです。

プロになったらカクヨムで一喜一憂している星の数なんてちり紙にもなりません。
だいたいあの星は、(略)の側面があることは、お分かりでしょう。
(だからといって誰ひとりとして手を抜いて書いているなんてことは絶対にありませんが)

プロになると収入に直結しますので、星の数で上を見て下を見て、なんて比較にもなりません。
「あんなチャラついた作品で若造が白亜の豪邸を建てて新車を何台も購入している真横で、何年も真剣に取り組んできたこちらは明日の米すら買う金がない」という状況になるのです。

出版社側も、育てる体力ないですからね。

本当に本が好きで、読書が好きで就職している人がどれほどいるんだろうか。
 出版社の名刺のカッコよさ。
 作家を足で蹴り飛ばせる優越感。
 自分は何もしないのに、「あいつに書かせたのはこの俺です」とドヤる奴とか。
トンデモない人もいるようですが、そんな人間性は伝わりますよね、書き手側にも。

そんな担当にあたったら、悲劇以外の何物でもない。

その例で、ちょっとこれは……と思った人がいたんです。創作界隈は強烈な人に遭遇する率もまあまあ高いものでしょうが、審査する側のその人の基準がですね、

 いかに自分が口出しできるか、その作品を使って二次創作できるか。

ここを重視しているそうなんです。
「もっとこうしたら面白くなる!」と。

なので、自分の好きにどんどん改造できそうな、上乗せしがいのある作品を受賞させる。

原作者の心がズタズタになる改稿を「読者のために」をつけて、最初からやる気満々なのです。それだけのプロデュース力が、本当にあればいいんですけど。

ところで、この行為、征服感と達成感でもあるんでしょうか?
口出しをして爪痕を残したい。
だけでなく、「俺さまの作品」にしたい。
それはもう作者の作品ではなく、口出しをした人の作品。

意外とこのあたり、創作界隈ではなく一般の社会人の方が「そんなことをするべきではない」という線引きの倫理観が強いんじゃないかな。

原作者として大金だけもらって、名が知られたら漫画も売れるのだからと目をつぶっていた「海猿」の人だって、ついには映像化を禁止するくらい、「海猿は俺が作った」なんていう人たちの存在は原作者さんにとっては我慢ならないのは当たり前です。

俺さまの指示どおりに書け、その方がずっといいだろ? って。
悪意なくマジで思ってるんでしょう、「こっちの方がいいだろ」と。

こっちの方がいい。
そりゃあ作品へのアドバイスと同じで、人の数だけその作品から二次創作しようとしたら、各々が好きな方向に飛んでいくので、人の数だけ「こっちの方がいい」はあるでしょう。

自分の好きなものを捨てさせられて、他人の「これが好き」を書くことになる。
ほとんどの作家志望者はそんなことをするために、作家を志してはいないはずなのに。

セクシー田中さんがらみの時に告発していた女性漫画家さんがまさにそうでした。
エロばかり要求されて、エロを描くために漫画家を目指したのではないから嫌だって言っても、全然きいてくれない。

そのうち、その漫画家さんも中堅の年齢になります。
そうしたら、エロ漫画だからというので、周囲が彼女を格下に見てくる。
ひどいことを担当から云われたりする。担当がバカ扱いするわけです、その漫画家さんを。
それで限界がきて出版社を移籍した。

その後、古巣から嫌がらせをされたそうなんですが。

今は本当に描きたかった漫画を、全力で、楽しそうに描いていらっしゃいます。

作家や漫画家に対して、描きたいものを描かせず、描きたくないものを無理強いで描かせることは、それを命令する側の人たちに何か幸福感でももたらすの?
寸志でも出るの?
(必要な改稿や修正の話、ヒットが出るまでいろんなジャンルを書かせるような話ではもちろんありません)

なぜ「書きたいものを書けると思うな!」なんていうことになるのかサッパリ。
なるべくなら書きたいものを書いてもらうほうがずっといいじゃない?
どちらをとっても成功する確率は意外と同じくらいでしょうしね。


(新作)
◆「千の星は知っている」
クロノヒョウさんの企画、お題は「二年後の流れ星」でした。
ちょうど今の季節のお話です。
都会の夜は明るくて星はほとんど見えませんが、本当は隙間がないほどに夜空に耀いているのですよね。
幼少期に見上げた夜空がそれはそれは怖しいほどの星の海だったことをよく想い出します~。

2件のコメント

  • お伺いを立てに来たのに、またしても胸に刺さるお言葉が並んでおり、
    本来の用事を忘れて、涙を流している天川ですw
    またお邪魔してます💦

    粘着? あたしのこれって粘着……かな?

    この事件は、ほんとうにいたたまれない気持ちになりました。
    物書きではありませんが、あたしの本業である「ものづくり」業界でも
    今思えば、これと全く同じことが起こって、行われていたような気がします。
    あるいは、どっちが先だったのか……それすらわからなくなりそうです。

    いずれ、この事はわたしも何らかの形で書き残したいと思っております。

    あ、用事忘れてしまうところでした💦
    あたくしの近況ノートのご訪問ありがとうございます。
    ノートへのコメント返しって、返信機能がないので通知が伝わらないのがちょっとだけ不便ですよね。
    一応、あたしのノートのほうが訪問者が間違いなく少ないはずですので、詳細はあたくしのノートにてお伝えしております。
    どうか、お時間のあるときにでも目を通していただければと思います✨️
  • 天川さん

    「セクシー田中さん」事件は、本当にもう……。
    一番なにも悪いことをしていない、一番才能があって長年努力していた原作者さんが、大切な作品をズタズタにされた挙句に自殺に追い込まれるという、最悪な結末でした。

    この時にテレビ側の肩を持つ人が耳を疑うことを言いまして。
    「繊細で被害妄想が強い人が仕事に混じると我儘を言われてこうなる」と言ったんです。

    あまりの思考回路の違いに、茫然となりました。
    慣例的に原作者は黙っているものだったのだとしても、そんな風にしか考えることしか出来ないんだ……。
    「テレビに出してやるのだから感謝しろ」「こっちこそ巻き込まれて迷惑だ」
    という考え方なんですよね。

    粘着なんてとんでもない。
    わたしに粘着している人(自己愛性パーソナリティー障碍)の粘着ってそんなものじゃないですから!
    それで相手がサイトを閉鎖すると、「やっぱりアタシの勝ちだったか」と強い勝利感を味わうのだそうです。

    相手が『勝ち負け』に支配された脳の病気ですから、こちらには何も出来ることがありません。

    そんな粘着者は、ターゲット以外の人には外面がめちゃくちゃいいです。
    でも、わたしの関係者全員に個別にアタックして同情を引き出してる時点で、異常行動でおかしいって誰か気づいてw


    近況ノートはX(Twitter)のようにじゃーじゃー流れてくるので、実はほとんど追えていないのです。
    たまたま「天川さんのところから来ました」と云って下さった方がいたので、今回も気づいたようなものです。
    お陰で楽しく創作話が出来ました。
    まことにありがとうございました。
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