カクヨム内にて行われた「KRF -カクヨムロボットフェスティバル-」にて拙作『機巧操兵アーカディアン(リブート版)』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882206044が優秀賞を受賞いたしました。
まずは大変な労力を割いて全応募作に目を通され、その上で拙作を評価し優秀賞に選んでいただいたイケモト様に、そしてこの企画に携わったカクヨム運営の全ての皆様に、心より御礼申し上げます。
また、ここまで書き進める力をくださった読者の皆様、いつも仲良くしてくださる創作仲間の皆様にも、改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
書籍化に繋がる物ではないとはいえ、プロの編集者の方が審査する企画。このような大きな場で作品を評価されるのは、私がweb小説を始めて以来初めての快挙となります。
ようやく……報われた気がします。
web小説自体、旧版のアーカディアンが処女作で――それを完結させられず途中で初めから書き直しているのが今のアーカディアンなのでまだ処女航海中のようなものですが――この1年5ヶ月、自信を失い続ける日々でした。
応募した大賞にかすりもしなかったこと。
ライバル作品に比べ☆もPVも少ないこと。
世間的な手応えを得られないことに加えて自分自身でも作品の欠陥を自覚し、自己評価は下がるばかりでした。
もちろん、これまでも本作を評価してくださった方は大勢います。そのことに励まされてきたことは間違いなく、感謝してもしきれません。
しかし一方で本作は「一部の人には刺さるけど、多くの読者からの評価は得られない作品」なんだという気持ちを払拭することはできませんでした。
つまり「売れない作品」だと。
自分には小説を書籍化される実力がないと――商業作家デビューを目指す身としては辛いことでした。その気持ちが、今ようやく少し軽くなりました。
KRFは書籍化に繋がる賞ではありません。書籍化に必要なものを備えているかどうか、という観点で評価されたわけではないことは理解しています。
それでも。
自分が「良い」と信じて書いてきたものは、プロの編集者から見てもやはり良いものだと自信をを得られたことは「プロの世界では通用しない」という悲観的な気持ちを和らげてくれました。
正直、アーカディアンの書籍化は無理だと諦めていました。
それはもうしょうがない、読んでくださる皆様のため、作品をやり切ったという実績を積むため、自分の愛した世界を全うするため、完結はさせよう。それが終わったら、反省を活かして今度こそ評価される作品を書こうと考えていました。
それは、評価に飢えるあまり自作を過小評価していたのかも知れません。
本作に書籍化する可能性があるかについては、流石にまだ自信はありません。ですが、最後まで希望を捨てずにいようという気持ちにはなれました。
心機一転、がんばっていきます。
これからも『機巧操兵アーカディアン』を、どうぞよろしくお願いいたします。