あまりにもショックなことがあって、前回の近況コメントに個別のお返事が出来なくなりました。ごめんなさい。それはもう本当にショックな出来事で、今まで信じていたものが根底から覆されてしまい、足元が崩れてしまうようなことでした。
きっかけは@fumiya57先生のコメントでした。そのままここに引用いたします。
>Kombucha、私もこれを初めて見た時、昆布茶と思いましたが、実は「コンブチャ」はロシアのキノコを原料にする紅茶のようなものだと売っていたレストランで告げられました。
何……ですと……
ちょっと待て! ロシアのキノコを原料にする紅茶のようなもの? それってアラ還世代以上ならなら思い浮かぶだろう、50年前にブームになった紅茶キノコのことじゃないですか!
当時子供だったワタクシはブームになった紅茶キノコがどんなものかわからず、両親も関心がなかったので、そのまま半世紀の間、正体がわからないままになっていました。
いやあ久しぶりに出会った単語です。
ではKOMBUCHAの正体が紅茶キノコなのか? 検証しましょう。
Google翻訳日本語→英語を使って紅茶キノコを英語にすると
Kombucha
マジですかああああああああ! そんな馬鹿な!
Google翻訳日本語→英語を使って昆布茶を英語にしてもいちばん最初に出てくる言葉は、
Kombucha
なぜだああああああああ? 昆布茶と紅茶キノコって全然別物じゃないか! 英語圏の人たちは昆布とキノコの区別もつかないのでしょうか。
今度はWeblio英和でKOMBUCHAを日本語にすると昆布茶と出てきました。よしよし、それが正解です。それが正義です。ところが、下の例文を見ると不穏な解説がありました。
In Europe and America, what is called black tea fungus in Japan is called Kombucha.
欧米では日本でいうところの紅茶キノコをKombuchaと呼ぶ。
ガ~ン!です。日本国外でKOMBUCHAと言われているのは昆布茶ではなく、紅茶キノコのことを指しているようです。それって昆布茶じゃないじゃないですか! そこが変だよ世界のみなさん! キノコと昆布は違うから!
いや、ちょっと待て。英語圏だけのことかもしれません。紅茶キノコはロシアからきたと聞いています。それにワタクシが知る限り、ロシア人はキノコマニアです。ロシア語ではきっと区別しているのではないでしょうか。ワタクシ、ちょびっとだけロシア語わかりますので見てみましょう。
Google翻訳日本語→ロシア語の出番です。
紅茶キノコ→черный чайный гриб 直訳すると黒いお茶(紅茶のこと)のキノコ
昆布茶→чайный гриб お茶のキノコ
ロシア人よ、おまえたちもかああああ! 絶望した! 昆布茶を理解できない世界の人々に絶望しましたよ、このワタクシは!
そもそも紅茶キノコってナニ? そしてなんでそれがコンブチャになったの? 教えてWikipedia先生!
https://ja.wikipedia.org/wiki/紅茶キノコ
なるほど。つまり、紅茶キノコは紅茶に砂糖を加えて溶かし、微生物群(酵母と酢酸菌)を混ぜて発酵させた飲み物で、実はキノコとも関係がありませんでした。その微生物群のうち産膜性酢酸菌が形成したセルロースゲル(不溶性食物繊維)がキノコなり、海藻=昆布と間違えられたのが名前の由来のようでした。
KOMBUCHAはプロバイオティクス(いわゆる生きた善玉菌を含む)飲料と言うことで健康に良いとか。それでブームになっているらしいです。
なんと、日本にもこの昆布とは関係のないKOMBUCHAは上陸してこの名前で存在しているとか。うーむ。
ちなみに、職場の一回り以上年下の日本人同僚は「紅茶キノコ」という言葉は知らなくてもプロバイオティクス飲料としての「KOMBUCHA」のことは知っていました。「ええ、先輩今まで知らへんかったんですか?」とも言われました。
ワタクシ、時代と世界に完全に取り残された気分です。
【結論】日本国外でのKOMBUCHAは昆布茶ではなく紅茶由来の発酵食品であるプロバイオティック飲料だと思っておくべし!
@fumiya57先生、ありがとうございました。
ではではまたお会いしましょう。
みなさま、ごきげんよう!
<(_ _)>