熱帯にいるはずなのに朝起きて外に出ると息が白くなる今日この頃。朝方が最低気温になっていて12℃くらいでした。日本の冬に比べてなんだそれくらいな気温ですがもはや熱帯人になっているワタクシにとってはじゅうぶんに寒いのです。職場のエアコンだって冷房だけで暖房はついていないのです。こんな日くらいはエアコンつけんなや!と思いますがそれでもエアコンをつけるタイの人々。キミらそんなに寒いのが好きなんか? 憧れか? 憧れは理解より最も遠い感情だぞ!🥶
愚痴はさておき、タイトルにありますように、久しぶりに歴史ものを投稿しました。『石の形』「三芳院の遺言」でございます。最晩年の土岐頼芸が主人公でございます。今回も『⛄ブラジルに降る⛄』同様にしんみり路線です。なお、川野遥さまのアドバイスで3,441(ミヨシノ)文字になるように改稿しました。
https://kakuyomu.jp/works/16818093092015843288/episodes/16818093092016195834
本作品だけでも独立した作品となっております。少なくともこの作品単品ではIF戦記やタイムスリップや転生ものではない、正統派の歴史小説になっております。
基本的にはこのお話はフィクションです。ワタクシは道三が’国を奪いやすくするために深芳野やお腹の子を人質にして、頼芸に愚昧な君主の演技を強いていたのではないかという、裏・国盗り物語を妄想しております。本作の頼芸と深芳野はその物語で引き裂かれた悲劇のカップルです。
とはいえ、本作は一応史実を下敷きにしています。天正十年(1582年)という年に甲斐武田氏が信長に滅ぼされ、そこで庇護されていた土岐頼芸が既に失明していたことも史実です。頑固一徹の稲葉一鉄が既に家督を譲って隠居していたことも、そして一鉄が土岐頼芸を甲斐から美濃国揖斐郡谷汲岐礼に迎えたことも史実です。本能寺の変で稲葉一鉄の嫡男が美濃へ逃げ帰ってきたことも史実です。
ついでに史実では、稲葉一鉄は本能寺の変後に美濃の国衆を糾合して岐阜城に甥の斎藤利堯(としたか。深芳野の子。斎藤道三の四男。織田信長の妻、帰蝶の弟)を擁立して、光秀に対して独立を保とうと画策しています。稲葉家の領内にいた信長に改易された安藤守就の一族が自領を回復しようとした叛乱も叩き潰して安藤守就を敗死させています。老いたりとはいえ一鉄はただの御隠居ではなくまだまだ現役の戦国武将だったようです!
さあて、そんな本作にお二人の方からレビューコメントをいただきました。
お一人目「起き上がる」様からは『老いた武将の最後』のタイトルでレビューコメントをいただきました。ありがとうございます。🙇♂️
https://kakuyomu.jp/works/16818093092015843288/reviews/16818093092036115169
起き上がる様のページはコチラです。
https://kakuyomu.jp/users/ken3130
エンタメではなくワタクシが今までにあまり接したことのない純文学スタイルと言って良いかと思います。ワタクシにとって新鮮でした。そしてとても読みやすい文体ので、色々一気に読ませていただきました。ワタクシおススメは現在連載中の『高嶺の華は意外と近くに咲いていた』です。青春物です。この先どうなっちゃうのでしょう! 気になる作品です。
https://kakuyomu.jp/works/16818093091395090411
もうお一方カワセミ様からは『「土岐の鷹」を通じた邂逅』のタイトルでレビューコメントをいただきました。ありがとうございます。🙇♂️
https://kakuyomu.jp/works/16818093092015843288/reviews/16818093092096449461
カワセミ様のページはコチラです。
https://kakuyomu.jp/users/kawasemi_kawasemi
おススメはつい最近完結したばかりの代表作。平安朝を舞台に訳ありの女房達を描く青春ミステリー『姫様と秘密の恋人の文がみつかってから』です。面白いですよ!
https://kakuyomu.jp/works/16817330664392947275
さあ、最後にオマケです。ヘビのダンスのようなタイ文字ですが、タイ語は左から右に書きます。ですが発音通りに子音の次に母音が書かれているわけではありません。母音記号が子音文字の周りを左だったり右だったり上だったり下だったり、左右だったり上右だったり左右と右だったりと、飛び回っているのです。しかも母音記号以外にも子音文字が母音化したり、どこにも文字として表れていない母音を発音することすらあるのです。なんじゃそりゃあ!です。タイ文字は可愛いのですが、とても面倒くさい子なのです。その一例として前回書き初めにしたタイ語のエロジジイを表す文字をちょっと図解してみました。発音はhŭaŋuuフアク゜ーです。
なお、前回の近況ノートでのら孔雀🦚『熱帯で 暮らすワタシは よくぼや句』の新作「蛇頭(へびあたま)、メドゥーサじゃなく✖✖✖✖✖」のリンク先が間違っておりました。お詫びいたします。正しくはコチラです。https://kakuyomu.jp/works/16817330656307066381/episodes/16818093091502576883
お楽しみいただけましたら幸いでございます。
ではでは皆さま
またお会いしましょう。
ごきげんよう!
<(_ _)>